小川洋子「博士の愛した数式」に読売文学賞
めでたいニュースをキャッチ!
小川洋子「博士の愛した数式」が、読売文学賞を受賞。
アサヒ・コムではここに報道あり。
昨年6月の猫時間通信で、「新潮」初出時に読んだ際の感想で飽き足らず、自分のページで宣伝し、9月にもう一度触れた。
地味で、いわゆる文学的な事件となるタイプの小説ではない。しかし、同氏の多くの小説は、最後に未来へ広がる希望のようなものが前に出てくることはあまりなかった。この小説は、そこでもう一歩踏み出している。また、現在の世相の深層をゆっくりと確実に動かす内容をふんだんに含んでいる。
今回の受賞は、一文学シーンなどよりも広がりのあるものだと思う。
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