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2004.04.18

本屋大賞、川端賞

ちょっと古い話題。「博士の愛した数式」で読売文学賞を受賞した小説家の小川洋子が、第1回本屋大賞を受賞。こちらに記事あり。パチパチパチパチ(拍手)。

で、4月17日、川端康成文学賞受賞者が報道された。小説家の絲山秋子「袋小路の男」(群像、昨年の12月号掲載)。こちらに記事あり。パチパチパチパチ(拍手)。
とはいえ!しまったー! 私、この号の群像、買い損ねてる・・・

ちなみに、絲山秋子氏は昨年文學界新人賞でデビューの新鋭、新潮の昨年10月号に掲載された「海の仙人」は芥川賞候補になった。けっこういいです、だけど、単行本はまだ出てない。デビュー作などは単行本「イッツ・オンリー・トーク」(文藝春秋)に収められている。
こちらに公式サイトあり。ちなみに、Safariだとトップページの見栄えがだいぶIEと異なります・・・作者、マックユーザなのだけど、なんとかする気はないのかしら。)

ところで、川端康成文学賞は、芥川賞のように新人に限って出す賞じゃない。
たとえば昨年は、堀江敏幸「スタンス・ドット」(短編、単行本「雪沼とその周辺」に収録済)に、青山光二「吾妹子哀(わぎもこかな)し」(同名の単行本に収録)である。すでに名のある方。
堀江氏の「スタンス・ドット」は、たいへん完成度の高い短編、じわりと胸に押し寄せる逸品。ボウリング場を経営する初老の男は、空いているそのボウリング場を見ながら、全盛期の繁盛や妻との生活などを回想する。耳も悪くなり、かつての気持ちよいピンの音も聞こえなくなっている。そのまま静かに店を閉めるつもりだ。そんな閉店間際、若いカップルがトイレを貸してくれとやってくる。ちょっと迷ったが、貸すついでに、代金はいらないから1ゲームやっていかないかと誘う。遠慮する二人に、今日が閉店なんだ、記念に、と勧め、ゲームが始まる。そして・・・音へのこだわりが、ラストで焦点を結ぶ。
静かに胸に響くすてきな短編。こうした作品と同列の賞をとったということは、作品の完成度が高かったということだろう。
読む機会が楽しみ。

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