« 2004年6月 | トップページ | 2004年8月 »

2004.07.29

7/29の本館更新

Studio KenKen本館の更新です。

7/29、京都ページ観光篇を更新。
前回、街ネタ篇で洛中の繁華街の様子を記しました。今回は観光篇で、洛中の四条河原町を中心とする繁華街のあたりについて、概略をまとめました。

昨日、祇園祭は神輿洗を終えたそうです。7/31に茅の輪くぐりをして、1ヶ月に渡る祭りを締めくくります。今年は祇園祭に行けなかったですが、時々Web上で記事を見るとしばらく立ち止まって眺めたりしながら、生まれ育った東京の夏を過ごしています。

[2004.07.30追記]

うっかりして、祇園祭のWeb上の記事についてのリンクを貼るのを忘れていました。
京都でつまづいてみるの「07/28 神輿洗」です。
ちなみに、私が2003年に見た神輿洗は、Studio KenKen 本館に京都2003年夏の旅の中に、写真集としてまとめています(ブロードバンド環境でないと重いです)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.27

いまさらアフタヌーン8月号(2)

1ヶ月遅れのアフタヌーン8月号、(1)の続き。

おそらくこの月で多くの読み手にキタ〜と感じさせたのはやっぱり、木尾士目「げんしけん」なんだろうなぁ。コミフェス当選、同人誌を作り始めると、人の思惑が動き出してくる、の巻。
こういうのをまったく知らない人もいるかもしれんので一応触れておくと、コミケなどのイベントはまず抽選に当たらないと出店できない。当たらなかった場合は、販売する冊子を知り合いのブースに置かせてもらったりもする。当選したサークルの冊子に口出しして編集みたいなことばかりやりたがる人もいたりする…まぁそういった世の中を踏まえて今回は、先輩面して現視研に出入りするハラグーロが、新会長笹原(一応主人公)の仕切る部会に乗り込んで乗っ取ろうとするも、笹原は…という話。
場慣れしてるハラグーロがお膳立てをごり押しし、初出店の笹原が背伸びなしの気合いをかまし…そしてハラグーロに声かけられちゃった有名同人作家に笹原が断りを入れ…それぞれの台詞。商業、同人、どっちでも本を作る現場にいれば考えることが、特に笹原が断りを入れる際の電話に出てくる。
最後のほうは「ぐちゃぐちゃやってないで、本作りに励まないといかんぞ〜…って読者につっこませてるんだろうなぁ」…と思ってると、最後のコマでサキが「んな事する前に本作ったら?」。
この手のマンガ、私くらいの中年おっさんになると、絵柄やテーマだけで読むのをやめてしまう人が多い。けれど、げんしけんのぬるヲタに突っ込む役(サキ)がいる、というところがミソ。マンガに目を通す人なら、そこは読んでおいてもいい。

それはそれとして、コミックの同人誌は500円以上が多い。500円というのは、たぶん印刷・製本コストは回収できるくらいの価格かな。人気がある作家(あそこはあそこで市場だからね)を集めれば、確かに1000円以上出す人がいる、しかも完売する。
文芸系の同人誌はもっと安い。まぁ売れっ子作家の文庫本が500〜1000円で買えるとなれば、もっと安くないと買ってくれないだろうとか、まずは読んでもらわないと、といった基準があるのだろうか。それにマンガと違い、同人で人気がある、というほどの市場性があまり成立していないからかもしれない。しかし、ホチキス止めの製本ならまだしも、印刷所に出したものを100〜300円で売っているのを見ると、印刷費用くらいは回収してもいいんじゃないか?とは思うぞ。
脱線した…

冬目景「ACONY」。話が、それも設定の背景が動き出した。「羊のうた」を書いた冬目景らしいパターン。次の登場は秋頃と予告がある。

新連載は滝沢麻耶「リンガ・フランカ」。有名落語家、幸福亭笑助の長男笑太は売れないお笑い芸人を、弟の喜助は落語家をやっている。髪型変えて、女のところに行こうとすると、父に呼ばれ、弟に返答を押し付けて外出。女にふられ、ファミレスでぼんやりテレビを眺めていると、速報で父の自殺を知る。あわててかけつけ、いたたまれなくなった笑太は、父の好物のプリンがなけりゃと外へ出て、帰りにくさにちょっと寄ったファミレスで、昨日も見かけた妙な男につかまる。そして…
えらい難題に挑戦したもんだ! お笑い、しかも立川、北野、松本に連なるようなネタをフィクションで描くなんて…作家でいうところの小林信彦級を目指すのか?!
話自体はお笑いそのものと違う(当然だ)、それだけにこっからさらにテンションを高めることになる。志やよし、いくなら徹底的に!

木村紺「神戸在住」漆原友紀「蟲師」ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」なども好調。
四季賞からの読み切り、3本ともまずまず。益本晋輔「愛の一億円募金」が楽しめたな。

というわけで、8月号はこれくらいで。もう出ている9月号もおいおい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いまさらアフタヌーン8月号(1)

あんまりABCのことばかりなのもナンなので、他の話題。
もうアフタヌーン9月号(7/24発売)を読み出しているんだが、いまさらながら先月の8月号の話。
蟲師のイラストが大きく出て、アフタヌーンのロゴの中に、掲載マンガの名前を入れている。これはこれでいい感じ。

CD-ROMが付属。一応WinとMacが公式対応。大合作を収録。
なるほど、これまでのようにマンガとして合作するんじゃなくて、他の作者があのマンガを描いたらどうなる?をみんなでやったもんだった。で、Flashムービーはそのスライド。まぁ、本当のムービーが入るとは思っていなかったから、がっかりはしなかったけど…
トニーたけざきの「菫画法」が描いた「菫画報」がキレててグッド。「ヨコハマ買い出し紀行」の作者(芦奈野ひとし)が「蟲師」を描き、「蟲師」の作者(漆原友紀)が「ヨコハマ買い出し紀行」を描いていて、作者交換状態。世界が成立しちゃってるよ、どちらも。
「あっかんべぇ一休」(作者の坂口尚は故人、この作品が遺作)を取り上げるとは思わなかった。麻宮騎亜である。まぁとにかく懐かしかった。
ネタとしては「げんしけん」が人気。須藤真澄のが妙にリアルでヘン…
いちばんこわかったのは、岩明均の描いた「あぁっ女神さまっ」。一見の価値あり。
まぁお祭りだけど、今回のは以前ほどのインパクトはなかったかなぁ…

んで、この月で一番インパクトがあったもの。
意外にも(?)とよ田みのる「ラブロマ」
ホシノ家全員登場、お母さんが突っ走る。キャラを増やしてドライブしていくと、拡散していくこともあるんだけど、ノっているこの世界ではいい感じでこなれていく。毎号決めセリフを出すことにこだわらなくてもと思うけど、あれはあれでありだな。

芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」は連載10周年。もうそんなになるのか。今月は2編。カラーページのショートショート、バイクレースののどかなスピード感(こういうの、こわいぞ)と、本編でポテポテゆったり走るバイクの対象。この世界の速度感が象徴される回だな。先月は静かに胸に波が広がっただけに、今月のラストの静けさは、しみる。
岩明均「ヒストリエ」、先月から続いて、奴隷になったエウメネスの話。図書室を窓の外から覗き、かつて読みふけった本に思いを馳せ…先月の残酷な立場が、今月は少しだけ前に進み出す。この振幅は、やっぱり他の作品ではなかなか見られない。

今日はこれくらいまで。続きは後日。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.07.26

青山ブックセンター、民事再生の可能性?

青山ブックセンター閉店関連の続報」でトラックバックいただき、ありがとうございます。

業界紙新文化のWebニュースフラッシュによると、民事再生の可能性も出てきたそうな。7月26日の報道にある。

=====引用開始

7月23日に行われた審尋で、東京地裁はボードほか2社が民事再生を申立てた場合、その手続きを優先する、と判断した。同社の代理人によると「早急に再生の申立ての準備をする予定」という。

=====引用終了

ただし、期限があります。詳細は新文化のサイトで直接どうぞ。
というわけで、とりあえずさらなる続報でした。(その場合、新宿店などはどうなるのだろうか?…)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.07.24

青山ブックセンター閉店関連の続報

青山ブックセンター閉店にからんで、再びトラックバックいただいてます。ありがとうございます。

ART LAB OVAさんの記事

「お金は、きちんと考えて、使うべきところに使わなければ、お金で買えないような大事なものをなくしてしまうこともある。

そんな簡単な社会のしくみを大好きだったお店を失ったときに気付くものだったりする。」


このあたり、続報を読んでいるといろんなことを思ったりします。後で触れますが、毎日新聞の報道では、書店の経営はそんなにひどい状況ではなかったように書かれていますし。

また、Living Your Styleさんも2つめの記事。ABCが閉店に至った理由を分析されています。
もう一つ考えられる事は「個性的な品揃えの店舗は、現在の書籍流通の仕組みの中ではリスクが大きくなる」。もともと本はどこで買っても同じになるような商売(再販制)をとっていますから、積極的に品揃えを差別化しようとすると、取次から来る配本以外の仕入れをするわけです。注文中心にするところまではいかなかったと思いますが、通常の本屋よりリスクが大きくなる面は否めないと思います。
それが本当にABCの経営を圧迫していたかは、わかりません。ただ、もしそうなら、今後はあまり期待できないということになってしまいます…

というわけで、続報を。(以下、ですます調をやめて、いつもの調子に戻します。)

***

新文化のWebニュースフラッシュ(7/23)、及びYahooのエンターテイメントニュース(共同通信発、7/23)によると、新宿ルミネ1・2のABC跡地には、ブックファースト(以下Book 1st)が入るとのこと。
そうっすか、あおい書店かBook 1stのどっちかだろうとふんでいたら、やはりそうなった。
Book 1stは渋谷にも大きな店舗がある。京都の駸々堂書店の後もここ。ルミネで洋服を見て回った後で寄るなら、むしろ便利と思う人が増えるかもしれないね。

毎日新聞には以下のような報道が。

破産申し立ての青山ブックセンターに支援の輪(7/23、東京版夕刊)

ABCの経営母体が、他の事業で失敗して、結果的にABCもなくなったということらしい。ABC自体は健全経営だったという。これが本当なら、通常の本屋よりリスクが高くなりそうな独自の品揃え自体は、否定されるものではなかったらしい。本当なら素直にうれしい。
(すると、取次に金を払っていなかったのは、書店の収入が他に消えていたということか?)

編集者や作家の署名活動も始まっているという。もう事業自体を完全にたたむ方向のようだし、復活までは一筋縄ではいかないだろうが、六本木と青山だけでもどうにかならんもんかな。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

少しは楽な気温だった?

いや、すごい暑さが続いていたけど、22日の夕方に少し涼しくなってきた。ビッグサイトの帰り、親子連れが楽しそうに散歩していたな。
今日は猛暑突入以降では一番楽な日だった。それでも、毛皮を着た犬や猫はつらそうだけど。

6/25発売のアフタヌーンは、読み切り作品をなかなか読めず引っ張ってきたが、なんとか読了。7/12発売のコミックビームも読了してるんだが、ABC事件は大きかったなぁ。そろそろ次の話題と思っていたが、続報が出てきたので、またそちらを先に。
…といってると、もう明日は次のアフタヌーンの発売日だ。だけど、伶楽舎の雅楽公演を聴きに行ったり、AYUMI Galleryに行ったり、合間に仕事のことを考えたりでまた忙しい…合間を見て、書きます。

それにしてもココログ、ナビが見えなくなる事があったり、緊急メンテが入ったり。この夏を乗り切って安定させてくれぃ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.21

7/20の本館更新

Studio KenKen本館の更新です。

7/18、おもしろそうな催しなどを更新。
写真家、渡辺渡部さとる氏の写真ワークショップ卒業生による写真展のお知らせ。「結構いいよ」とのこと、ぜひチェックを。

7/20、京都ページ街ネタ篇を更新。
観光篇で洛中の概略を示す前に、街そのものの概略をざっと書き記しておきました。観光篇・洛中の概略は、この次の予定。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2004.07.20

青山ブックセンター閉店のTBに対して

青山ブックセンターの営業停止の反響の大きさ」へのさらなる新たなトラックバック、ありがとうございます。あちこちコメントを書いていく時間がないので、ここでまとめて。

裏新宿さんの記事にあるように、そういえば靖国通りの尾張屋書店も閉店したのでした。ずっとここで営業していた本屋。目の前にバス停があって、バスを待つ人が買い物をしている様子なども見ました。あのくらいの、雑誌や文庫を買うのにちょうどよい書店がなくなっていくのもさびしい…

Living Your Styleさんの記事で、六本木ツタヤが客の流れを変えた印象を記していましたが、これ、確かにそうかもしれません。

お買い物と散歩の日常さんの記事では、中を見て確認しなきゃいけない高い買い物にこそ、ABCが役立っていたことに触れています。これは結構大事な事で、私もそうやって利用していました。けれど、直接間接の多くの方の印象を聞くに「あそこじゃ本を眺めたけど、あんまり買わなかったかも」という方が想像以上に多い。そこが問題だったように思います。
たとえば、LIBROとパルコ・ブックセンターは、西武グループの本屋として妙に客をとりあっているようなところがあったけど、LIBROに統合してなんとか生き残っている。つまり、ニッチを支えるには規模が必要になった、その象徴がジュンク堂だということなのかもしれません。(逆に極端に小さい範囲で商売を行うとか。)
ただ、問題はこれだけではないでしょう。2001年に京都の駸々堂書店が閉店しましたが、あのあたりから地続きで起きたことのようにも思います(駸々堂も取次店が債権回収を行ってつぶれたと聞く)。書店は利が薄い商売だということは、もっと知られてもいいかもしれません。

勝谷誠彦氏の日記にも触れられていました。私も2つめの記事で取り上げました。この件についても触れたいのだけど、今は時間がないので、またの機会に。(勝谷誠彦氏もいずれまた書くと言ってるので、注目しておきましょう。)

| | コメント (2) | トラックバック (2)

カルロス・クライバー逝去

指揮者のカルロス・クライバーが7/13に亡くなっていたことが、7/19にわかったという。74歳。
スロヴェニアというから、母の祖国ということだろう。

指揮者のカルロス・クライバーさんが死去(アサヒ・コム、7/20)

カラヤンの弟子達、小澤やアッバードらは、清潔で見通しのよい音楽をつくるが、指揮者への熱狂ではなく、もっと冷めた印象がある(もっとも師匠と同じでは意味ない訳だが)。
カルロス・クライバーの場合。響きこそ見通しがよいが、しなやかにうねり、頂点に向かって熱狂を伴う、何よりオケのメンバーが醒めつつ酔っているように見える。しかも目が離せないくらい華麗に動く腕、身体。あれこそカリスマ的な指揮者。実演にはついに接する事が出来なかったが、映像媒体(ビデオやDVDなど)を通してもその磁力が伝わってきた。

R.シュトラウス「ばらの騎士」、ベートーヴェンの交響曲4, 5, 7番、そうして何よりも伝説となった2度のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート。鳥肌の立つ「こうもり」序曲は、アンコールでもよく演じられた。彼の演奏に接しなければ、私はヨハン・シュトラウス親子の曲のよさを、半分くらいしか感じられなかったかもしれない。
(そういえば、最近はベートーヴェン6番のライヴ録音が発掘されていたな。)
また、カルロス・クライバーの名が全世界に伝わる頃に、私はアマチュア・オケの活動に携わっていた。古楽器演奏、果ては雅楽にまで赴いて、長いことオーケストラにはまったく所属していない(聴いてはいるけど)。しかし、彼の目の醒めるような唯一無二の響きは、いまだに鮮烈だ。

合掌。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.07.17

青山ブックセンターの営業停止の反響の大きさ

自分で既に二つ記事を起こしているのだが(これこれ)、トラックバックをいただいて、さらにエントリーを追加する気になった。
(こんなことをしている場合ではないのだが、書かずにはいられん。)

というわけで、「渋谷から世界へ、そしてブラジルへ」と、「▼△だからこんなもんだって▼△GA+blog▼△」からのトラックバック、ありがとうございます。

トラックバック先のサイトを見ると、そこにさらにトラックバックがあり、コメントがある…@niftyココログ新着を見ると、いつまで経っても「青山ブックセンター閉店」のエントリーが続いている(今現在もだ!)…そこを覗くと、またコメントなどが見えたり。

ニュ−スを耳にした人々が、同時多発的にこれだけ広がりのあるリンクやコメントをしている。その内容は、いわゆる世界を揺るがすような大ニュースとは違うのに!
Weblogだと、あちこちをどんどん経巡ることができる。それを眺めていると、街の辻辻で、出会うたびに人々が弔いの言葉を交わしているようではないか!

もちろん、皆が同じ温度ではない。
重い美術書はABCで見て、アマゾンで注文して届けてもらってたけど、やっぱり買わないとダメなのかな、でも一消費者としてはそうしたかったんだよなぁ、という人も所々で見えてくる。
驚かなかった、そういう時代なんだよ、という人もいる。
感じ方は皆それぞれだし、それがいっぺんに見えてくる。

一方、COW BOOKSのような個性的小規模古書店と、ABCのような店を同列に比べるのは、ちょっとABCに気の毒かもしれない。
新刊を取り扱う書店の場合、取次を通して配本されてきた雑誌や書籍を売る。書店に入荷する量は、必ずしも書店の希望が反映されたものではなく、出版社が発行する部数と、書店の規模や立地などによって決まって来る。そして、本を返品できるのは、そうやって配本されたものを、返品期限以内に取次に戻す場合のみ。
だから、書店が自分たちで注文した本を売る場合は、返品がきかない。同様に、読者が書店に注文した本も、返品できない(だから「注文したら買ってください」と書店は言う)。さらに、岩波書店のように返品を受け付けず、買取扱いで出荷する出版社もある。
つまり、書店が商品を扱う際のリスクが比較的低い一方で、ほしい本がたくさん来るとは限らない。このあたりが、メガストア級の本屋以外は似たような品揃えになりやすい理由である。
じゃぁ、特定の分野に強い本屋を開こうと思ったら、どうするか。取次を通さず、古書や、自分で買い入れた本を売る、という手もある。それが、最近増えてきた個性的で規模の小さい書店。
でも、新刊書を売ろうと思うと、出版社は取次を通す前提で動いているから、どうしても取次との契約が必要になる。それでも個性的にいこうと思った場合は、大手の取次の営業担当に協力してもらう一方で、人文書、理工学書といった特定分野に強い小さな取次会社との取引も必要になってくる(自分たちで注文商品を売って、リスクを背負う場合もあるだろう)。
ABCがどういう商売をしていたかは、私は直接知らない。ただ、取引先の栗田出版販売は、いわゆる大手ではない。そういうところと一緒に、融通をきかせながらがんばっていたけど、メガストアやネット販売の台頭、さらに単価の高い本からの読者離れなどがボディブローのようにきいてきて、栗田もABCも両方が厳しい状態になったのだろうか…といった憶測をしてしまった。少なくとも閉店したということは、栗田と商売できないなら、ABCの営業形態を維持できないと判断した、という風に読める。

そういえば、メガストア、特にジュンク堂。
大規模の利点=「手に入るほとんどの商品を置いてますよ!」を背景に、トーク・セッションのようなイベント、カフェ併設などでABCのお株を奪ってしまったような印象がある。(神保町の三省堂本店は最近イベントを開きまくっているが、ジュンク堂の影響がないとは言い切れないだろう。)
ただ、ジュンク堂って、でかすぎるんだよな。規模としてはABCくらいが見やすく、楽しい。でも、それが閉店する…それこそ「そういう時代なのか」としか言いようがないんだろうか。
せめて、神保町の東京堂書店には、がんばってもらいたいぞ。

…本屋がなくなってほしくないなら、本屋で買いましょう。

| | コメント (2) | トラックバック (7)

青山ブックセンター、営業停止 (2)

コラムニスト勝谷誠彦氏の日記「勝谷誠彦氏の××な日々。」。その7/17(土)においても、青山ブックセンター(略称ABC)閉店の件が取り上げられている。

続いて『ビデオ・ザ・ワールド』誌に連載されている平加門氏のコラムについて触れている。私は未読であり、股書きはよくない読んでから触れるべきだと知りつつも、「コンビニ立ち読みは問題である」という視点は重要かもしれないと感じた。まずは上記日記をお読みください。
ちなみに『ビデオ・ザ・ワールド』は、知る人ぞ知る名著「AV女優」(永沢光雄・著、ビレッジセンター・刊)を生み出した雑誌。

上記記事はまだ読んでないので、以下は私の考えだけでしかないのだが。
コンビニで立ち読みして買わない人がいる、本屋に足も運ばない人も増えている、でも、そうはいっても、という気持ちが私には少し残っていた。立ち読みにも携帯カメラ撮影にもうるさい本屋を避ける若い人人々が増えていくのは、自明なのかもしれない。インターネットを通じて通信料さえ払えば情報が手に入る世の中で、たかだか1ページ〜数ページのために金を払う人は減っているのだろうか。
でも「情報や娯楽はただで手に入って当然、おれはその情報で金を儲けて当然、ただで息を抜いて当然」などということがあり得るだろうか。いや、ないのだ(反語は自分でつっこまないのが原則だけど、ここは自分でつっこんでおく)。
インターネットで見つかる多くの情報は、すごく役立つ。その一方で、生々しいけど、確度も強度もはっきりしないものも多い。書き手と編集は、そこで裏を取り、選り分けて、雑誌や本にして届ける。おそろしく労力がかかる行為だ。でも、そうやって残そうとする努力が、本を作るということだ。
生々しさは確かにインターネットのraw dataに近い書きっぷりが強いだろうけど、その情動を突き動かす部分だけに揺さぶられてはいかん、という視点は、学ばないとなかなか得られない。その学びは、学校の勉強だけでなく、社会へ出てからも続くこと。編集されて読みやすく考えを深めるのに便利な本は、忙しい社会人にこそ必須であり、そのためには若い頃から本を読む習慣をつけておけと、おっさん達は若者にいうのだ。別に昔ながらの硬い本とは限らない、「あ、これいいかも」と思ったら、そこから始めればいいんだし。
必要な情報が、読みたいところが1ページしかなかったとしても、それが必要なら、やっぱり買って、線をひいたり書き込んでみたり、せめて栞をはさんでおいたり。その営為は、今こそむしろ必要になってると思うな。

| | コメント (3) | トラックバック (2)

王子ホールのエレクトラ、圧倒的!!

王子ホールの自主公演企画で、3年かけてギリシャ悲劇「エレクトラ」をコンサート型オペラとして見せるもの(企画側はライブハウス型オペラと説明している)。蜷川の「グリークス」で音楽を担当した作曲家、笠松泰洋氏が台本構成から作曲と指揮、さらにプロデュース的なところまで担当。
今年は2年目、第2部「エレクトラ」。全体のクライマックスにして、もっとも劇的になると思われる部分。昨年、夏風邪で寝込んで行けなかった恨みを、今年ははらす事ができた。

今日は時間がないので詳細までは書けないが、すごかった!
1時間15分、休憩なしの一幕。穏やかな子守唄から始まって、幕切れのクライマックスまで、全体が大きなクレッシェンドのように息づく。導入で一気に観客の呼吸をつかむソプラノの飯田みち代。そして、麻美れいが一人で全役を語り分ける、超絶的な語り。そこに、YOUYAの踊りが、感情が昂ってくる要所で、一身にその情感を引き受ける。

圧倒的なソプラノの表現力! 単に歌唱力だけでなく、役に入り込んで、かすれ声から超高音の訴えかけまで、語りと相互に高め合っていく。
また、麻美れいの語り分けのものすごさ! 蜷川のギリシャ公演凱旋直後であるが、それだけでない、なんというか、古典悲劇をやるために生まれてきたような、生々しく格調高く情感豊かで、しかし決して溺れることも崩れる事もない、ものすごく高いテンション。千両役者の名演技に、見惚れた。

古典調律のピアノ(平均率のような3度の濁りが少ない)、ウードなどの中近東ウード/サド/ドタールといった中東〜中央アジアの弦楽器、またクラリネットと弦楽器の柔軟な響き。室内楽編成のオケは、悲劇的な台詞が展開しても、むしろクールなところさえある。それが歌とともにテンションを上げると、客席に戦慄が走る。

これらがあいまって、痛く、きしみ、そして人間の裸が正確に描かれていく。
それが最高潮に達したところで、斧で切り落とすように舞台は閉じる。

千両役者を得ての公演は圧倒的。残りの日程は17〜18日(土日)だけど、今日も大入り満員だったし、当日券はあるのかしら。でも、確認する価値はあるはず。

で、私は見終わって「第3部まで1年待つのか…」
高い密度で圧縮された悲劇のクライマックスで、ズバッと断ち切られたままホールを出なければならず、胸と身体がミシミシいったまま歩き出した。
来年の第3部で、おとしまえをつけさせていただきます。>スタッフの皆様

| | コメント (2) | トラックバック (0)

芥川賞はモブ・ノリオ「介護入門」

タイトルの通りです。

芥川賞はモブ・ノリオ氏、直木賞は奥田英朗氏・熊谷達也氏(アサヒ・コム、7/15)

朝日新聞は芥川賞候補が出た翌日の夕刊(文化面)で、モブ・ノリオ氏の記事を掲載していた。
でも、なにしろ単行本が1冊も出ていないから、知名度は一番低いのかもしれない。掲載は文學界、デビュー作。同じく候補になった栗田有起は「お縫い子テルミー」が単行本で出ていたしね。
ちなみに栗田有起は、モブ・ノリオのデビューした号で「さぼりん」というみょ〜な中編が掲載されていた。(その前に出た、絲山秋子の「勤労感謝の日」もよかったけどね。)

「介護入門」。最初に読み出して、ラップっぽく読むのかなと、頭の中でリズムに乗せて読んでみたりしたんだけど、結局は素で読んだ。素で読むと、中上健次が背後霊のような…いや、オリジナルな文になってることはわかる、真似っ子だと思っているわけぢゃない。あまり会話に出てこないような字面や言葉をラップっぽいリズムにくるむと、饒舌なのにストイックに響いて、それが説法調になってるとでもいうか。
どちらにせよ、候補作もそれ以外も、ぽつぽつおもしろい作品が立ち並んでいた時期だったんじゃないかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

青山ブックセンター、営業停止

首都圏ではけっこう人気のある書店、青山ブックセンターが営業を停止したそうな!

青山ブックセンターが営業を停止 おしゃれな店作りに定評(アサヒ・コム、7/16)

主取引先の栗田出版販売が破産申し立てをしたために、営業ができなくなると判断したようだ。(上記記事の他、業界紙の新文化なども参照の事。)

「おしゃれな店」というよりも、デザインや美術関係に関連して、サブカルを集めた棚構成などで、LIBROとはまた違った面を持っていたのがよかったが…ネット書店の繁盛、ジュンク堂書店など超大型店のさらなる大規模化なども影響したのだろうか。
六本木はあまり行かないが、青山店、新宿店(LUMINEの中)は便利だったし、自由が丘店もあったなぁ。うーむ…

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.07.13

ちょっと更新を緩めがちに

今日7/13は最高気温35度の予想…暑い…いかにも光化学スモッグの出そうな薄曇りだ…

ところで。
Studio KenKen本館の京都ページで、洛中の中心部をまとめつつあります。ここはちょっと量が多めになりそうで、時間がかかる見込み(ページを分割し、整理する必要もあり)。
また、夜に外出する用事が立て込んでいます。

というわけで、重めの更新は、行わない予定。次の月曜くらいまでこんなペースだと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

7/13の本館更新

Studio KenKen本館の更新です。
7/13、おもしろそうな催しなどを更新。
王子ホールが笠松泰洋氏に委嘱した新しいタイプのオペラ上演、エレクトラ3部作。1年に1部ずつ上演しています。
今年は第2部「エレクトラ」。麻美れい氏、飯田みち代氏、YOUYA氏など、様々なジャンルから才能が集まっての上演。楽しみにしています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.11

真鍋かをりはオヤジキャラ?!

7/9、更新したかったんだけど、ビッグサイトに行って、暑さと人に酔って夏バテ…気をつけよう、また自律神経失調症になっちまう。

***

それはさておき。
アイドルのWeblogを続けて見る事はない私なのであるが、これは例外。いいゾ。

真鍋かおりのここだけの話

7/10の「びばの〜ん」、すでに他の方がトラックバックで指摘してるけど、「あんたいつの時代の人よ、リアルタイムで見てたの?」とツッコミ入れたくなる。

この方は、オトコマエなキャラと見た。
30代に入ってくると、西村しのぶ「RUSH」なんかに出てくるような。

いや、ちょっとちがうかも。オヤジ入ってると見た。
女会in恵比寿」の、会の雰囲気とかも含めると…
有馬しのぶのマンガ「モンキー・パトロール」に出てくる、野市“おやっさん”巡(やいちめぐる、物理的性別♀のオヤジ)だ!

けなしてません。親しみもこめつつ、ほめてます(きっぱり)。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.07.08

朝日の夕刊第1面に二日続けて文学ネタ

どうしたんだ、朝日新聞。7/7と7/8の夕刊、第1面に以下の記事が。

電子図書館「青空文庫」、収録4千点に 開館7年目(7/7、アサヒ・コム、夕刊では1面)

覆面芥川賞作家に?候補の舞城さん、写真・経歴公表せず(7/8、アサヒ・コム、夕刊では1面)

青空文庫のことは、結構多くの人に知られていると思っていたが、そうでもないのだろうか。今年に入って、私も「国際ブックフェア(2)電子篇」でちょっと触れたけど、だいぶ昔からあるし、あえて細かい紹介はしなかった。いまこれを読んでいるくらいなら、直接青空文庫を見に行ったほうが、話が早いしね。
そういえば、azurについて、レポートしていないな。実は、いまだにT-Timeを愛用していて、そちらに慣れちゃってるので、ほとんど使っていないのだった…
もっとも、青空文庫しか見ない人には、かえってazurのほうが便利だと思う。電子読書環境に接するのが生まれて初めてで、青空文庫が当面の興味という場合は、いきなりT-Timeを使うよりもラクじゃないかな。

芥川賞候補。今度は「覆面作家」と舞城王太郎のことを記事にしているけど、彼を覆面作家と呼ぶのだろうか。授賞式にさえ出席しなかったことが話題になったけど、作品を着実に提示していればいいと思うんだが。またもや話題性? そうすると、松井雪子がとれば「マンガとブンガクの両立」とかいうわけ?(笑)
候補作一覧は、アサヒ・コムの記事にまとまっている。栗田有起「オテル・モル」(すばる6月号)は未読(この号を買っていなかった)。記事で話題にしている舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」(群像1月号)は、途中で読まなくなったまま放り出してある…すんません(こういうこともあります)。他の3作は、みんなおもしろかった。
それより、受賞作や作者だけに注目するんじゃなくて、候補作を書いた人の、同じ時期の他の作品、また候補作が載った雑誌の他の作品なども、記事で話題にすればいいのに。そういうことは、記者や評者の個人的な目でいいと思うし。
今回の候補作が2作載った文學界5月号(そういえば短編「勤労感謝の日」で触れていた)。同じ月の新潮は5月号に「注目の気鋭による力作」。たとえば中村文則「悪意の手記」は、読む機会さえあれば好きになる人、けっこういるんじゃないかな。舞城王太郎とともに触れられることも多い佐藤友哉も「大洪水の小さな家」を書いている。友哉タンは、私は積極的に好きになれなかったんだけど、それはそれとして、小説を単なる伝統芸能にしないような営為は伝わってはくる。こういうものも含めてザザッと概観してみせる記事があっても、いいはず。(文芸時評とは別に、である。)
受賞作というのはまぁいわば、お祭りをやった上での1等賞。読み手にとってはむしろ、受賞作をテコにして他にどんなものが書かれているかがわかる機会が、とても重要に思うんだが。候補作以外にも目を広げた上で、いまどんな収穫があるかを示すような記事であればいい。そうやって広がりのある視線を示せば、本屋で「へぇ〜」と手にする人がいるかもしれないのに。なんだかもったいない、新聞がそういうことをしないで、どうする?

| | コメント (1) | トラックバック (0)

はんぱじゃねぇあつさだ

あつい…ぜぇぜぇ…ちょっと郵便局や銀行に行くだけで、息切れがする…
東京は、7/7に34度を、7/8には35度を超えたという。ただ、湿度は昨日7/7のほうが高かったように感じる。夜遅くまでかなり不快だった。

7/7、その暑さと湿度の最中、某所で雅楽鑑賞。三管に弾物が加わって、響きは満喫できた。
ただし、ここ数年で、もっとも汗をかいたかも。

今日7/8は、昨日より湿度が低めだったようだが、夜も遅くなってくるとなんだかむっとしてきた。今年は猛暑という長期予報が出ているが、いまからこれだとどうなることやら。
夕方、猫が門柱で涼んでいるところを見かけた。手をぶらんとさせて、風をうけると目をつむっていた。30度を超えるときびしい生き物だからなぁ、猫は。無事に乗り切れるといいけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.06

7/6の本館更新

Studio KenKen本館の更新です。
7/6、京都ページ観光篇を更新。
今回は、洛東全体の極私的概略と、エリアごとの概略のうち、修学院離宮〜詩仙堂、銀閣寺〜哲学の道、南禅寺周辺、知恩院〜清水寺の4つを加筆しました(洛東の概略6つのうち、加筆がないのは比叡山だけ)。
修学院離宮〜詩仙堂は部分的変更、他はほとんどすべてリライトです。

ここを書き出した当初は、洛東の概略でどんなコースがあるかを示し、エリアごとの概略で補佐しながら、銀閣寺などの各スポットを書き出していくつもりでした。そのため、非常におおざっぱな内容にしました。しかし、実際に書いてみると、スポット間の情報や地域全体の印象を概略ページに記しておかないと、かえってわかりづらい面も出てきます。
そこで、他の地域については、概略ページでも情報を書き込むようになりました。
最初に書いた洛東は他と比べてあまりにバランスがよくないので、気になっていましたが、やっとまとめてリライトしました。(次は洛中を埋めていく予定。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.04

ヤマギワソフト館のその後、他

アキバBlogは、毎日アキバの情報を取り上げている。その中には、火事を起こしたヤマギワソフト館の生々しい写真だけでなく、その後が時々掲載されている。7/2の記事によればかなり修復が進んできたらしい。

 ・ヤマギワソフト館はかなり修復されてきた(7/2、アキバBlog)

確かにガバッと覆っていたシートがない。内装を見る限りまだ工事は続きそうだが、そう遠くない頃に営業再開しそうだ。
特にここで買い物をしていたわけじゃないけど、目抜き通りの大型店舗が閉じているのは悲しい。元気に再開してほしいもんだ。

***

それにしても、アキバBlogを見ていると、コスプレ居酒屋、スク水Day…
もともと濃い街だったけど、そういう風に濃くなるのか。(いや、悪いといってるわけじゃない。)

ところで、最近アキバにできたマンガ+インターネットカフェ「アイ・カフェ AKIBA PLACE店」に、先月入ってみた。セルフサービスで飲み放題のお茶…の横に、なんかある。
おむすびである。
セルフサービスで、おむすびも食べられる。びっくりしたけど、おやつ代わりに食っちまった。ここの系列店って、どこもこうなのか?
もしもこれで作ってたら、すげぇな。(そんなことはないようだったけど。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

都立大その後

都立大学をはじめ4大学を統廃合して首都大学東京となることに、触れたことがある。(今年の2/2「大学で学ぶこと、大学改革」、及び2/8「首都大学東京」)。

その後の動きに関心がなかったわけじゃないが、ニュースやサイトを読みつつも、追いきれない部分もあったり。
ココログの「那覇旅行 都立大のこと」は、読みやすくて時々見ています。

それにしても、首都大学東京の略称は、「首大」だそうである…
名は体を表す。だな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2004.07.02

iTunes Music Store、もうすぐ1億曲だそうだ

しかし、WWDCの話題もいいけど、「iTunes Music Store、1億曲に向けてカウントダウン開始」(アップルのプレスリリースより、7/2)のほうが、話題としてはでっかくないかな。

これ、カウントダウン中のきりのいい番号を踏んだ人は、iPodをもらえる。
しかも、1億曲目の人には、PowerBookとiPodと、1万曲分のダウンロードクーポンと、それを使って作ったプレイリストを公開する権利とがもらえるというもの。
ただし、対象となるユーザは、米国、英国、フランス、ドイツ。iTunes Music Storeがオープンしている国々である。

Macintoshをデジタルライフの中核に、という目標にはなかなか近づいていないように思えていたが、昨年あたりからかなり状況が変わり始めた。今後どうなるかはまだわからない。けど、今回のプレゼントを得た人は、音楽のデジタルライフで、まさにそういう環境一式をもらえるわけで、宣伝としてはけっこうでかい。単にマシンをもらえるだけじゃなくて、クーポンとCelebrity Playlistの公開権利がついているのがミソ。
プレミアムって、こういうことなんじゃないかな、という商売のうまさ。ほしいって人はけっこういるはず。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

WWDCと新製品

Apple Computerが現在開催中のWorld Wide Developers Conference (WWDC)では、新しいiMacは発表されなかった。Mac OS X 10.4 "Tiger"のプレビューと、プロ向けの新しい液晶ディスプレイ・ラインナップが中心だった。
私がビックピーカンで見た「iMac 15 & 17 inchが販売終了」はガセかと思っていたら、7/2現在のApple Store、iMacコーナーにメッセージが掲載されている。引用してみる。

アップルでは本年9月に発表と発売が予定されている新しいiMacへの移行準備のため、現行のiMacの受注を停止いたしました。 本来であれば、現在発売されているiMacの在庫がなくなるまでに、新しいiMacの準備が整う予定でございました。 お客様にはご迷惑をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げますと共に、何とぞご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

やっぱり、WWDCで発表の予定だったんだね。で、本年9月に発表と発売ということは、Apple Expo(ヨーロッパで行われる)にはアナウンスがあるということだね。

***

ところで、"Tiger"のデモのほとんどを、トップであるSteve Jobsが行ったのは、すごい。Jobsが使っていて、ほしい機能を中心に突っ込んでるとしか考えられないな、あぁいうデモを行うのは。

ただ、Microsoftをあそこまで意識するのは、妙な感じ。だって、検索機能の強化や、イメージングのデモなどは、早々とMicrosoftが次期Windows "Longhorn"で採用するとして、表明かつデモを行ってきたことなのだから。
現在のAppleは、ロードマップさえあまり公にせず、突然発表してユーザを喜ばせることを狙う。だから、すでに"Panther"(現在発売中のMac OS X 10.3)の開発段階で、Apple内部ではかなり決まっていたことなんだろう、今回のデモの内容は。そうして、それと似たようなことをちらほらと、さもWindowsのほうが進んでいるようなイメージでデモしてたからこそ、挑発したんだろう。
今回の様子では、AppleはAPIレベルまで策定が進みつつあるようだ(APIとはApplication Programming Interfaceの略、アプリケーション開発者に対して、OS側が用意するサービスの呼び出し方法を規定している)。SDK(Software Development Kit、アプリケーションやユーティリティにOSが提供する機能を組み込むために提供される、開発者向けのツール類)があるので、ソフトウェアベンダーはぜひ使ってくれと話している。開発が進んでおり、遅れに遅れている"Longhorn"よりもうちは先に出しちゃうよ、プログラマーの皆さん、使ってね、というところか。

しかし逆に、あのような話し振りでは、Macの優位性はどんどん差を縮められているような印象を与えかねないんじゃないかな。
むしろ、Pantherを開発している最中に、着々と内部で研究を進めていたんだ、我々は先を見据えつつ、ユーザの利益も考えて時を選んで発表している、とでも言うほうがいいような。

個人的には、64bit化の進み具合と、核になるUNIX層での多言語対応の進展が気になっている。UNIXのライブラリ群が64bit化されるようなので、期待している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヨーロッパ?高原?いえ東京

7/1、日差しさえ避ければびっくりするくらい涼しかった。ここぞとばかり、夕刻、笙の練習をした(楽器を暖めるんで暑いのよ、涼しい日は思わず練習)。
7/2の今日、お昼時。大快晴、風は昨日同様に乾いて気持ちいい。こういう気候だと気持ちよく音が響くのだ。リコーダーやフルートでも吹きたいけど、あるいは散歩でもしたいけど、仕事中。ガマンガマン。

それにしても、東京の7月じゃないみたいな、気持ちよさ。
猫なら虫干し日和だな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.01

なんでビームとアフタヌーン?

コミック誌ではビームとアフタヌーンを毎月とりあげている。なんで?と面識ある人に聞かれたこともあり、一応触れておく。

月刊誌というペースはとりあげるのにちょうどいい。あと、月刊誌で一般売れ路線(なんじゃそりゃ)だけに走らず、みょ〜な作品をちらほら載せていて、私との相性がまぁまぁいいほうである。この2つが理由かな。
上記2誌の他に、IKKI、バーズ、フラッパー、少年エースなどもそうだけど、必ずどの書店でも買えるとは限らないし、単行本など入荷したかがわからないケースさえある。時間も予算も有限だし、小説誌も読むので、今のところ漫画の月刊は2誌くらいかなぁ、と。

あぁそうか、毎月じゃなければアックスなどもあるか。でも、買い忘れちゃうんだな…あ、近藤ようこ「水鏡綺譚」はもちろん買いましたよ。

モーニングは愛読しているし、イブニングもたまに目を通すし、ヤングサンデーなども読む。けど、読者数も多いし、単行本化すると多くの本屋で手に入る。情報も入りやすいので、よほどのことがなければ、わざわざ取り上げなくとも、と思ったりしている。
ビッグコミックスピリッツは、だいぶ長いこと連載を読んでいない。ビッグコミックス系は安定していて、私は逆に目を離してしまうことが多い感じ。ただし、先日「浦沢直樹は苦手なんで『20世紀少年』からは読んでない」と話したら「それはもったいない!」と全員に勧められた。ので、時間がとれたら読んでみるつもり。

ヤングユーやKiss、フィール・ヤングなどもちょくちょく気にしている。女性ものはやはり集英社、白泉社をよく読むか。
ちなみに有馬しのぶ「モンキー・パトロール」は、第3巻までは私が好んで買っていたけど、最近は同居人が愛読していて、お株を奪われた感じ。でも、私も愛読している。こちらはフィール・ヤングで祥伝社だね。
今の注目は別冊モーニング…って、やっぱり講談社かい>自分

ちなみに、世間ではアフタヌーンを、オタク向け作品だけの雑誌、いいオトナは読まない雑誌、と認識する人もいるという。それをいうなら、いいオトナは漫画なぞ読まないんじゃないか?
冗談はさておき、坂口尚や高野文子が描いたり、黒田硫黄が登場した雑誌といっても、今は信じてもらえないんだろうかねぇ。(まぁ今のラインナップだと信じがたいかもしれん…)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年6月 | トップページ | 2004年8月 »