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2004.07.08

朝日の夕刊第1面に二日続けて文学ネタ

どうしたんだ、朝日新聞。7/7と7/8の夕刊、第1面に以下の記事が。

電子図書館「青空文庫」、収録4千点に 開館7年目(7/7、アサヒ・コム、夕刊では1面)

覆面芥川賞作家に?候補の舞城さん、写真・経歴公表せず(7/8、アサヒ・コム、夕刊では1面)

青空文庫のことは、結構多くの人に知られていると思っていたが、そうでもないのだろうか。今年に入って、私も「国際ブックフェア(2)電子篇」でちょっと触れたけど、だいぶ昔からあるし、あえて細かい紹介はしなかった。いまこれを読んでいるくらいなら、直接青空文庫を見に行ったほうが、話が早いしね。
そういえば、azurについて、レポートしていないな。実は、いまだにT-Timeを愛用していて、そちらに慣れちゃってるので、ほとんど使っていないのだった…
もっとも、青空文庫しか見ない人には、かえってazurのほうが便利だと思う。電子読書環境に接するのが生まれて初めてで、青空文庫が当面の興味という場合は、いきなりT-Timeを使うよりもラクじゃないかな。

芥川賞候補。今度は「覆面作家」と舞城王太郎のことを記事にしているけど、彼を覆面作家と呼ぶのだろうか。授賞式にさえ出席しなかったことが話題になったけど、作品を着実に提示していればいいと思うんだが。またもや話題性? そうすると、松井雪子がとれば「マンガとブンガクの両立」とかいうわけ?(笑)
候補作一覧は、アサヒ・コムの記事にまとまっている。栗田有起「オテル・モル」(すばる6月号)は未読(この号を買っていなかった)。記事で話題にしている舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」(群像1月号)は、途中で読まなくなったまま放り出してある…すんません(こういうこともあります)。他の3作は、みんなおもしろかった。
それより、受賞作や作者だけに注目するんじゃなくて、候補作を書いた人の、同じ時期の他の作品、また候補作が載った雑誌の他の作品なども、記事で話題にすればいいのに。そういうことは、記者や評者の個人的な目でいいと思うし。
今回の候補作が2作載った文學界5月号(そういえば短編「勤労感謝の日」で触れていた)。同じ月の新潮は5月号に「注目の気鋭による力作」。たとえば中村文則「悪意の手記」は、読む機会さえあれば好きになる人、けっこういるんじゃないかな。舞城王太郎とともに触れられることも多い佐藤友哉も「大洪水の小さな家」を書いている。友哉タンは、私は積極的に好きになれなかったんだけど、それはそれとして、小説を単なる伝統芸能にしないような営為は伝わってはくる。こういうものも含めてザザッと概観してみせる記事があっても、いいはず。(文芸時評とは別に、である。)
受賞作というのはまぁいわば、お祭りをやった上での1等賞。読み手にとってはむしろ、受賞作をテコにして他にどんなものが書かれているかがわかる機会が、とても重要に思うんだが。候補作以外にも目を広げた上で、いまどんな収穫があるかを示すような記事であればいい。そうやって広がりのある視線を示せば、本屋で「へぇ〜」と手にする人がいるかもしれないのに。なんだかもったいない、新聞がそういうことをしないで、どうする?

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コメント

azurのスペルを間違えていました。azureと表記していましたが、azurが正しいスペルです。お詫び申し上げます。既に修正しました。(投稿してから30分少々後に気付いたけど、間違いは間違いでしたので。)

投稿: kenken | 2004.07.08 23:50

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