青山ブックセンター閉店のTBに対して
「青山ブックセンターの営業停止の反響の大きさ」へのさらなる新たなトラックバック、ありがとうございます。あちこちコメントを書いていく時間がないので、ここでまとめて。
裏新宿さんの記事にあるように、そういえば靖国通りの尾張屋書店も閉店したのでした。ずっとここで営業していた本屋。目の前にバス停があって、バスを待つ人が買い物をしている様子なども見ました。あのくらいの、雑誌や文庫を買うのにちょうどよい書店がなくなっていくのもさびしい…
Living Your Styleさんの記事で、六本木ツタヤが客の流れを変えた印象を記していましたが、これ、確かにそうかもしれません。
お買い物と散歩の日常さんの記事では、中を見て確認しなきゃいけない高い買い物にこそ、ABCが役立っていたことに触れています。これは結構大事な事で、私もそうやって利用していました。けれど、直接間接の多くの方の印象を聞くに「あそこじゃ本を眺めたけど、あんまり買わなかったかも」という方が想像以上に多い。そこが問題だったように思います。
たとえば、LIBROとパルコ・ブックセンターは、西武グループの本屋として妙に客をとりあっているようなところがあったけど、LIBROに統合してなんとか生き残っている。つまり、ニッチを支えるには規模が必要になった、その象徴がジュンク堂だということなのかもしれません。(逆に極端に小さい範囲で商売を行うとか。)
ただ、問題はこれだけではないでしょう。2001年に京都の駸々堂書店が閉店しましたが、あのあたりから地続きで起きたことのようにも思います(駸々堂も取次店が債権回収を行ってつぶれたと聞く)。書店は利が薄い商売だということは、もっと知られてもいいかもしれません。
勝谷誠彦氏の日記にも触れられていました。私も2つめの記事で取り上げました。この件についても触れたいのだけど、今は時間がないので、またの機会に。(勝谷誠彦氏もいずれまた書くと言ってるので、注目しておきましょう。)
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コメント
トラックバックありがとうございました。
そうですね、わたしも「みるだけ~」の本が結構あったかもしれません。ABCも再販制度に甘えた仕入れをしていたのでしょうか。でも、オオバコ本屋とamazonだけが残るのは寂しい・・・。
投稿: ぶん | 2004.07.20 22:44
管理人のkenkenです。こちらこそありがとうございます。
万単位で買っていた人が、「みるだけ〜」なんておっしゃる必要はないと思いますよ。(^_^)
本屋はある程度は立ち読みを大目に見ないとやっていけないところがありますけど、立ち読みだらけになったら、かなり売上に響くでしょうね・・・
私にはABCが再販制度に甘えていたかどうかを知る手だては今のところないのですが、書籍・雑誌という商品の性質上、これがないと存続自体もかなり難しい面はあるとは思っています。
いまは、本が必要とする人がちゃんと手に取って買える事、そのために既存の本屋と新しい業態の双方がどうあるべきか、業界以外からの要望も上がっていくべき時になったのかもしれません。これだけWeblogで広がったのだから、なんかアイデアがあれば書いておくのはいいことかもしれませんね。
投稿: kenken | 2004.07.21 12:10