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2004.09.11

Mt.Fuji Jazz Festival '04での新型EWI

マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル '04で、マイケル・ブレッカーが久々にEWIをメインに吹いたという情報を発見!
jazz-fusion.comライブレポートに詳細が出ている。これ、行きたいけど日があわずに断念したんだけど、がんばって行けばよかったなー、最近マイケルはサックス中心の日々だったし。

EWIって、何かって?
いや、失礼。ごもっともな質問かと。
Electronic Woodwind Instrument Electric Wind Instrumentの略。イーウィと発音する、管楽器型シンセサイザー。この手の楽器、みんな「リリコン」と呼ばれるけど、Lyriconは1980年代のアナログ・シンセ型電子管楽器で、EWIとはまったく別のもの。
EWIの原型は、ナイル・スタイナーが開発したスタイナー・ホーン。元々は金管楽器型だったが、その木管型をサックス吹きのマイケル・ブレッカーが気に入るようになった。ニューヨークの腕利きミュージシャンが集まったバンド、STEPS AHEADで吹いて、一躍有名に。このバンド、ヴィブラホーン&MIDIヴィブラホーンのマイク・マイニエリに、テナー・サックス&スタイナー・ホーンのマイケル・ブレッカーという二人のソロがいる。ギターはマイルス・バンドで弾いていたマイク・スターン、それにベースのダリル・ジョーンズ、ドラムのスティーヴ・スミスという5人編成。1986年の東京ライヴは、電子楽器で武装したミュージシャン達の驚くべき名演として有名。
そのスタイナー・ホーンを、アカイ電機が製品化。EWIという名は、YAMAHAのWXと並んで、電子管楽器の標準に育った。日本ではスクェアのソリスト(伊藤たけし、本田雅人、宮崎隆睦)が吹くことでも有名。
アカイは経営譲渡が何度か行われ、電子楽器部門は現在アカイ・プロフェッショナル・エムアイという会社になっている。そこで今でもしっかり、EWIの看板を守っている。ちなみに、EWIの製品情報にて、どんな楽器かがわかる。
ここの本館であるStudio KenKenに音楽ページがあって、その中のWindSynthesizerでも、取り上げてます。

ただ、EWIは楽器としてかなり洗練されてきた側面、最近は大きな動きがなかったことも確か。(テレビ朝日系金曜深夜のタモリ倶楽部で、スクェアの「Truth」を吹こうとタモリらが挑戦した、というのはあったけど。)
アカイのEWIと、上記ライブレポートを見比べれば、楽器の違いは一目瞭然。もはや、木管楽器らしい形を放棄してるみたいだな、この形は。新型として出るらしい。
しかも、音源をPowerBookにソフトウェア・シンセサイザーを入れて、MINI MOOGなどを再現した音でやってるとか。
うーん、聴いてみたかった! 最近のマイケル・ブレッカーは、表現の柄が一回り大きくなった感じがするからなぁ。ライヴ盤にならんもんだろうか。

[追記] EWIの正式名称について、勘違いがあったので直しました。すみません。
もう一言添えておくと、最初に発売された管楽器型コントローラーは、木管タイプと金管タイプがあったんです。ナイル・スタイナーは金管楽器奏者で、自身はそちらを吹いていますした(最初の教則ビデオがそうだった)。アカイが製品化する際に、金管型をEVI、木管型をEWIという名称で販売しました。金管型は売れ行きがよくなかったらしく、結局木管型のEWIが残ったようだ、という経緯もありました。参考になれば。

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