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2004.10.26

アフタヌーン12月号の「ヒストリエ」と「リンガ・フランカ」

「アフタヌーン」については11月末に触れると書いたけど、この2件だけは我慢できーん。

今月(12月号)の岩明均「ヒストリエ」
ついに、奴隷として買い手がついた、エウメヌス。
邸を出て行く瞬間の声、映像!
エウメネスは、少年時代を終える。
連載の第1回から毎月積み重ねてきた人々にとっては、涙なくして読めないぞ。
単行本から入った方々もバックナンバーを。漫画喫茶に走るなり、神保町や古書店で買い揃えるって手があるですよ。それから、今月号に目を通すべし。あ、今月号くらいは買おうね、フィギュアもついてないし(苦笑)。

[追記] えー、2004年の10〜11月号は「エウメヌス」が休載でした。うー、うろ覚えはいかんですね、お詫びして訂正いたします。

それから、滝沢麻耶「リンガ・フランカ」、第1部完結。
これ、予定通り? 打ち切り臭い? どっちなんざんしょ。
どっちでもいいんだけど、最後だけちょっと急展開過ぎ。
いや、いい話ではあったけど、こんなにストレートにトラウマ克服話になっちゃうのは、なんだかなぁな気持ち。お笑いネタなんだから、もうちょっと長く豊かに展開してもよかったんじゃないかなぁと感じてて、そうなるともしかして打ち切り?とか思ったり。
第2部再開及び単行本化は、読者コールがこないとまずいらしいよ、柱によると。
単行本くらい、ハガキの多寡なんぞ無視して、さっさと出せや>編集部!
アフタヌーンくらい、たまには売上至上主義的看板、外せや!

あー、すっきりした。仕事しよ。

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2004.10.25

20世紀後半を奏でた人々の逝去

ジャック・デリダ氏(仏の哲学者)が亡くなられた。園田高弘氏(ピアニスト)も、矢野徹氏(翻訳家、文筆家)も。川崎洋氏(詩人)も。そして、その前に種村季弘氏も。
20世紀の後半にインパクトを残した方々が、逝去される。

2001年より始まった21世紀は、突然21世紀の空気をまとうわけではない。20世紀中葉の世界大戦後の、意識のあり方に関わる仕事をされた方々が逝去され、そうした仕事の内容の、現場の空気を知らない人々が生きる世になる時、気がつくと変わっている。言葉のまとう空気は、徐々に伝わらなくなっていく。解説の必要が発生してくるときにはもう、変わっている。そういうもんじゃなかろうか。
今年から数年間は、そういう世になってくるのだろうか。
いや、そんなことをくどくどいえば、それこそ鬼に笑われるな。

心静かに、合掌。

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ヒストリエ、単行本発売

amanさん、トラックバックありがとうございます。
岩明均「ヒストリエ」、単行本、出ましたね。
岩明節の歴史もの、絶好調です。

その後の、アフタヌーンの様子を書いていなかったですね。エウメネスが奴隷に身分を落としてからも、作家の才気は冴え渡り、エウメネスが成長しています。続きはもっともっと、楽しみですよ。
アフタヌーンのここ数ヶ月については、11月下旬あたりに一度、触れたいです。

モーニングに連載された「風子のいる店」、私も好き。名作かつ代表作「寄生獣」の連載時は、次の月が待ち遠しかった。それに、「雪の峠・剣の舞」も深く静かな読み応えがありました。
「ヒストリエ」は、ゆっくりとした中にも、独特の緊張感が毎月散りばめられていて、作家としての成熟を思い知らされます。それまでの作品での経験が、ずっしりこの中に注ぎ込まれているような気配。
毎月アフタヌーン買うのはやめようかなと時々思うけど、こういうのが時々出るので、なかなか止められないです。
それでは。

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2004.10.22

日本でもiPodの新CM(Vertigo by U2)、出た!

先日触れた、iPodの新CM。
日本でも開始!

http://www.apple.com/jp/itunes/u2/

トップページからも、"Watch the new ad"って出てます。
何度見てもかっこいいね。

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2004.10.21

あのことで思い出すこと

先日の、関西のおはばんネタの続き。

次の寺へ向かって歩いている途中で、気づいた。確かに腹が立った、とんでもないなと思うけど、胸くそ悪いというのとは違う。
自分の身近にはこういうタイプのおばはんがまったくいない。生まれて初めて取り囲まれて、ギョッとしているうちに終わった。そういう感じに近い。
周囲にはほとんど人がいない。腹が立つのに、歩いていて一人でくすくす笑いがもれてきて、困った。

それからしばらくして就職し、関西に仕事で出張したり、京都への一人旅を繰り返したり、関西から東京に就職してきた人たちと接するうちに、わかってきた。関西の濃い部分に、ふいに触れちまった瞬間だったんだということが。あるいは、関東育ちはそう思うんだということが。
まぁあと、若くて、人への接し方が硬かったんだなぁということも、あとから感じたりする。

いやまぁ、いまでもこういうメに遭いたくはないですけどね。だけど、この件を思い出すと、東京育ちで、商売は関西で学んだ祖父が、いけずで、お茶目な顔を時々見せていたことも(全然関係ないのに)思い出したりする。

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2004.10.18

玄月「美しいさなぎ」と、関西のおばはん

風邪気味…頭が重い…ついでに慢性的な肩凝り…
えぇい、じめじめしてはいかん! 気分を変えて。

ほんとに忙しくて、短編をちょびちょび読めるのみ。
だけど、傑作に出会った。
玄月「美しいさなぎ」(文學界11月号)

韓国、ソウル。関西のおばはん達のツアーを案内する、若い韓国女性ガイドを描く短編。
いや、ものすごい関西おばはんパワーの炸裂。しかも、韓国の女性の気の強いところがしっかり出てる、これもグッド。
笑いと、嗜虐趣味。山田さん(中年おばはんに紛れている唯一の男性)がいまいちのような気もするけど、そんな細かいこと、気にせずに一気に読もう。

玄月氏は、こういうふっきれた短編が時々出てくるんで、毎度楽しみ。

***

私も、関西のおばはん集団に遭遇したこと、あり。
とある山寺。一人旅である。
下山したところにある観光ホテルで、昼食をとってから、トイレを借りようとした。ものすごい中年おばはんによる混雑が、2列ある。
え? 2列?
よく見ると、女性便所だけじゃなくて、男性便所にも並んでいる。

男性便所の入り口まで行くと、おばはんが振り返った。
「お、借りてまっせ」
「なにしろ、女性のほう、いっぱいやし」
「どっか他、まわってんか、とうちゃんたちもよそ行ったし」
わたしゃ、ツアーとは無関係なんだけどな。むっとしたので、そのまま入ってみると、中で待つおばはん達、一斉にこちらを向いた。もちろん、小便器のほうには誰もいない。いたらいたで、困ったことだが。
「他、まわってんか」
黙って小便器の前に立ち、用を足し始めた。
「お、勇気、あるなぁ」
ちょいと。おばはん、なんで近くに来る?
「おい、この子、けっこう大きいでぇ」
「ほんまか」
三人ほど集まってきた。くっそー、無防備な状態とわかってるから近づいてくるんだろう、しょんべん、かけてやろうか。と思ったら、ちょうど小便が切れた。
チンチンしまうと、おばはんに一瞥くれてから、手を洗って出ようとした。
「そないな顔、せんと」
「減るもんじゃないやろ」
「そりゃとうちゃんといっしょや」
「ちがうでぇ」
「飴あるで、自分、よばれとき」
おい、飴かよ! 無視して歩き出した。こうなると、意外にも出るときのほうが恥ずかしかったりする。おばはん達は、まったく動ぜずにこっちを見送るんだ、これが。
「自分、顔、赤いでぇ」
「照れるのはこっちのほうや」
「うそや、あんたが照れるとこ、見たことないでぇ」
「うち、純真やでぇ」
離れながらここで「あんたらとはやってられませんわ、ほな失礼させてもらいますぅ」くらいの台詞しか浮かばないのが、関東人の性なのかねぇ、いやそれだけじゃなかろう、と自分にツッコミ入れつつ、ぽすぽす足音を立てて退散した。
まだ20代だった頃、真夏の京都の、有名なお寺の近くでの出来事。

後の記事へ続く]

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2004.10.17

米国のiPodのCMは、U2だ!

iPodのCM(正確にはCF、コマーシャルフィルムかな)、見たことある方は多いと思う。
リズミックな音楽と、強烈な色をバックに、シルエットが踊りまくる。インパクトがあって、サザエさんバージョンのパロディがインターネット上で流れたくらい。
何度も作られているけど、今日本のアップルのサイトで見られるのは、Sterio RockのCF

ところで、米国の新しいCF。
U2の新曲 "Vertigo"。
いや、単に曲が使われているだけじゃないぞ、U2がプレイしている!
ここだ!!
30秒のCF(要QuickTime)もいいけど、ロングバージョン(要iTunes)が抜群にかっこいい!!!
(iTunes Music Storeで見るんだけど、日本ではまだ曲は買えない…)

いや、いままでのiPodのCFも、製品の性格をよく表現したもんだと思ってはいた。軽くて、自分の音楽ライブラリを丸ごと持って歩けて、どこでも自分の音世界が広がるよ、という明確なメッセージがあったしね。
U2が新曲で出演するこのCFは、まるでイメージが違う。いや、今までの印象は引き継いでいる。派手な色の中でシルエットが現れる。プレイするU2のメンバーは、うっすら顔がわかるように処理されていて、凝った仕掛け。時々iPod持って踊る人に切り替わり、プレイするメンバーとすごくいいリズムで交錯する。
U2だから音楽の骨が太くて豪快、あの姿でドドーンと迫ってくる。
こりゃちょっと、圧巻です。

今度のCF、Apple Computerの気合いが、U2の新曲とともにズシリと伝わる。
U2に興奮するのはもう十分におっさんの証拠なんだろうけどさ、逆に言えば、そのおっさん達にも訴求しているということだ。
それ以上に、今ままでの軽いリズムと違う、腰が座った重厚な音の中で、映像パターンの品格まで上げてしまった。だって、音と映像のシンクロのさせ方が、ずっとかっこいいんだもん。それまでのCFを見ている人にも、見ていない人にも、訴えかけるものがある。
それはきっと、ブランドってこういうもの、という強さだ。
他のメーカーもがんばって製品を出してくるから、今までのように一人勝ちするのは徐々に難しくなってくるだろうけど、このCFの持つブランド力は、絶大なんじゃないかな。

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2004.10.15

10/15の本館情報

Studio KenKen本館の更新情報です。

おもしろそうな催しにて、第3回文学フリマ(←公式ページ)への参加を告知しました。
開催は11/14の日曜日、午前11時〜午後4時まで。
今年は青山ブックセンター(ABC)が一度倒産した影響から、ABC横のカルチャーサロンでの開催はなくなり、東京都中小企業振興公社・秋葉原庁舎です。秋葉原ワシントンホテルが目印。

つーか、めちゃくちゃ忙しいんで、準備が滞りがち、ひやひやもんなんだけど、自分への圧も含めて、告知はしました。詳細は追って、上記ページにて公開していきます。公式ページもご覧ください。

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2004.10.11

アフターダークのトラックバックへ

BigBanさん(→記事)、サトウさん(→記事)、トラックバック、ありがとうございます。
特に、サトウさんのトラックバックは、ココログのシステムのせいだと思うんだけど、記事にはトラックバックがあっても、管理画面から見えない妙な状態になっていて、気づくのが遅れました。

***

なんていまごろお礼を述べているのもどうかと思うんだけど、「アフターダーク」はおそらくこの先につながりのある作品が出てくるだろうし、それから論じられてもいいのかもしれない。
そんなものを単行本として出すのはヘンじゃないか、という意見もあるだろうけど、やっぱり最後まで読ませちゃうのは作者の力だ。

私が今の段階で一番強く感じているのは、読者層に対して、作者が「私は」と直接語りかけられない状態になっていることを、意識していること。
つまり、凡百の作品になりかねないカメラの視点を導入したのは、一人称でも三人称でもない話法のためなんじゃないかということ。これにより、若者を描く際に、少し離れた視点に立った記述が確かなものになる。

加えて、いままでのパラレルワールド指向から踏み出して、メタワールド指向を打ち出せる−−−作品世界を眺める傍観者的視点を露にして何が得られるか、それを追求することが出来ること。読者は作品を安全地帯から素通りする、しかし、単なる素通りに終わらない人々もいる、そういう人々も含めて、より即物的で強度ある表現を目指したんじゃないか。
ただし、そういう作品は少なくなく−−−というより、現代文学で繰り返し試みられてきたことだ。作者はおそらく、人生最大の冒険に出かけるつもりなのかもしれない。それが皆に成功として伝わるかどうかは別にしても。

だから、この一挙両得が成功しているかどうかは、今はおいておく。
現在形でパリパリ進む文体と、「私たち」という言葉に込められた読者の吸引。これをベースに、つつがない生活のあちこちで、ふと口をパックリ開ける瞬間を切り取る。

この作品だけじゃ、弱い。それに、鏡から本人が去った後の、鏡の残像などがまだきちんと動いていない。こういうファクターを放っておくつもりなのかは、次を読まないとわからない。
ただし、ここ数年続いた、深層心理的なテーマから一度離れてみたのは、文学作品としてまっとうではある。それに、都会に住む人々が深夜、作品に記されたのと同じ時間帯に読む時には、かなり活発にイメージが湧いてくると思う。(そういう読み方に寄っかかるのがよいかどうかはまた別にして。)

というわけで、今回はこれくらいにして、次をまた読んでから考えてみたい。

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台風一過の雨

10/9、東京湾を通過した台風。
私自身や周囲の人たちは、雨でびしょ濡れになった程度で済んだ。風はこの前の台風のほうがひどかったかもしれない。一方、朝日新聞10/10朝刊に、神奈川でのトラック横転の写真等が出ていた。

10/10、台風一過の快晴はなく、どんより曇っている。地下鉄で移動すると、水がしみ出している箇所が見つかる。雨漏り対策の道具もそのままになっている。山の手の台地から降りたあたりは、何らかの被害を被っていた模様。晴れてすっきりせず、水はけもよくないのか。
と思っていたら、夕方から雨。なんともすっきりしない。
天高く馬肥ゆる秋はどこへ行った?

***

雨は好きじゃないんだが、今の時分だと小学生の頃はうれしかった。運動会は延期した日も雨だと中止になるからだ。
身体を動かすことを好かなかった。足が遅いことも不器用なことも「好きになれないんだから無理強いされてもできんよ」くらいに思っていた。
問題は競技じゃない。お遊戯や行進がひどく嫌いだ。なんでみんなして、あんな不細工な動きを一所懸命踊らなけりゃならんのか。
中学に入ると、マスゲームはやらない学校だった。心の底から嬉しかった。その頃から、水泳くらいはなんとか楽しめるようになってきた。水を猫のごとく嫌っていたが、泳げるようになったこともあって、子供の頃より少しはましになった。そうはいっても、いまだに雲が怪しければ、長い傘を持って歩く習慣は抜けていない。

今のシーズン、雨だと少しだけうれしいことがもう一つ。大人になっても続いている。
秋の花粉症がひどくならないこと。
「え? 秋にも花粉症?」
そりゃそうです。セイタカアワダチソウの花などでも目がかゆくなる。9月下旬あたりから、ちょっと晴れるとすぐに目や鼻にくる。春と秋の花粉症だって小学校以来の付き合いだ。
降っていると、春でも秋でも割合楽。その分、晴れた途端に空中が花粉だらけでひどいことになるんだけど、とにかく今日は穏やか。

夜、小雨の中、散歩してみた。濡れたアスファルトがぼんやり銀に光り、そこに長い影がしばしば通り過ぎる。どの足も軽やかだ。シャッターの降りたビルの軒先で若者が笑顔でたむろしている。祭りの帰りか、揃いの法被でじいさん達が赤ら顔。みんな浮かれている。明日も休みだ。
帰り道、濡れた路面のあちこちに、金木犀のオレンジが散らばっていた。もしかするとこいつも花粉症の原因かもしれないんだけど、症状のほとんど出ない今日は静かな気持ちで自然に足が止まった。ほとんど花が散り、緑が霧雨に映える。ぶるると身震いして、シャツ一枚で出てきたことを思い出した。意外に寒い。もうそんな季節なのかと思いつつ、家路を急いだ。
その瞬間、猫が横切っていった。少し濡れた毛がアスファルト以上に光を集めて、淡く銀に光る。なんてきれいな、と思っていたら、あっという間に植え込みの闇に吸い込まれていった。幻のようで目を瞬かせたら、暗がりからミャァと声がした。もう一つ、ぶるると身震いがして、再び足を速めた。

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2004.10.06

とりあえずCEATECのことなど

定期的にのぞいてくださる方々が、そろそろ更新と思って見てくださっているようだ。打ち合わせや移動が多くて、更新が手薄になってます、すまんです。

今日はCEATEC Japan 2004を見てきた。今年は積極的な展示が多い。どのメーカーのどれが、というより、次世代の記録メディア(HD DVDとBD)、今年から始まるモバイル放送、1セグデジタル放送のためにH.264対応BMLブラウザを搭載する機器(携帯電話を含む)、テレビ録画から情報処理までこなす一体型PC、車載機と通信機器との連携、増えつつあるBluetooth機器、RFID機器とアプリケーション、SD型非接触ICカード、H.323とSIP及びVoIP、暗号化や電子透かし、可視光線通信、といった技術があちこちで展開されている。
デジタル技術による通信と放送の融合、というテーマに対して、お題目だけでない製品が、一般にも見えるところまでやってきた、というのが事前の触れ込み。でもそれだけじゃなくて、コンピュータをデータだけでなく現実世界にいかにとけ込ませるか、という発想の製品や研究もある。こっちのほうが将来を考える上では重要かもしれない。監視・管理・行動トレースばかりに向かうのは願い下げだが、かといって、技術を止めればいいわけじゃない。こういう場に多くの人が出向いて、考えたり感じたりしたりすることが、まず必要なのかもしれない。
毎年のことだけど、家電の映像・音響から通信、自動車機器(車載機という)、機器を構成する部品まで、すごく展示数が多いので、全部見るととてつもなく時間がかかります。それなりに時間をとって行くか、狙いを絞るのが吉。とはいえ、意外なところで見つけるもののほうが面白いのが、こういう時の妙。

今回、個人的に面白かったのは、NTTマイクロシステムインテグレーション研究所 ユビキタスインタフェース研究部の細谷英一氏がブースを設けていた「ミラーインタフェース」
Mirror Metaphor Interfaceといい、ディスプレイには相手からの画像と、相手に送っている自分の画像が重なって表示されている。自分の動きも画面に表示され、鏡に向かって操作するようなので、ミラーインタフェース。
面白いのは、画面にタッチしなくても操作可能な、タッチ操作を代替するポインティングツールが用意されていること。空中で画面上のボタンを押すと、反応する。これが操作の基本。
同じPCの画面を共有し、操作用のボタンも別途相互に表示されている。そして、PowerPointのスライドを送る/戻す/止めるといった操作を行うと、必ずお互いの画面に反映される。相手の表情を見ながら、PC上のスライドを操作し合って電子会議が出来る。
まぁ、このへんまでは普通に思いつく。確かゼロックスのPARCだったと思うけど、電子黒板のような研究もあったし。これは、その先がある。部屋の物体にIRセンサをつけておく(別に赤外線じゃなくても、RFIDでもいいわけだが)。相手の部屋には、センサがついた物体が見えていて、それをポインティグツールで「つまんで動かす」ことが出来る。また、「その物体の情報や属性を表示させる」ことも出来る。これで、電話やメールじゃラチがあかんことを、一発で指し示したりできる。また、遠隔地の家電を操作したり、ブツの動きをトレースできる。知らないうちにこういうシステムで監視されるのはちょっとどうかと思うが、二人で場を共有するシステムとしては、面白いんじゃないかな。
残念だったのは、2地点の画像を重ね合わせているため、表示がちょっとゴチャゴチャしてくる点。夜の電車で、車窓の景色と、車内の明るい映像が窓に映り込む映像が重なるけど、あの感じを活かして、フォアグラウンドとバックグラウンドを自在に切り替えることができれば、見やすくなるかもしれない。
こういうものを見られるのは展示会の楽しみの一つなので、これからCEATECに行かれるなら、ちょっと頭の片隅に。

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2004.10.02

そういうわけでQRコードで作ってみました

サイトBigBanより、9/27のQRコードBlog紹介記事に、トラックバックをいただきました。ありがとうございます。

うけていただいて、なによりです(笑)。
以下は蛇足と自分用メモです。

***

QR_test_by_CODEN.gif

↑さぁ、ここに作り方を書いてあるよ、解析してみよう!

…っていわれても、ケータイが対応してなければ困るわけで。

QRコード解析ソフトは、意外にあるもんで、Mac OS X用も存在する。PC用はそこそこあるんで、あえて自分のメインマシンであるMac OS X用を紹介しとく。

上のQRコードは、ミコノソフトウェアの「QRこ〜でんネン!」の紹介。テキスト等からQRコードを作成するソフト。
同サイトにある「で、こ〜でんかぁ?」は、QRコード解析ソフト。これを使えば読めます。
どちらもPDFのマニュアルつき。なかなか親切なフリーウェア。こんなのもあるつーことで。

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