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2004.10.11

台風一過の雨

10/9、東京湾を通過した台風。
私自身や周囲の人たちは、雨でびしょ濡れになった程度で済んだ。風はこの前の台風のほうがひどかったかもしれない。一方、朝日新聞10/10朝刊に、神奈川でのトラック横転の写真等が出ていた。

10/10、台風一過の快晴はなく、どんより曇っている。地下鉄で移動すると、水がしみ出している箇所が見つかる。雨漏り対策の道具もそのままになっている。山の手の台地から降りたあたりは、何らかの被害を被っていた模様。晴れてすっきりせず、水はけもよくないのか。
と思っていたら、夕方から雨。なんともすっきりしない。
天高く馬肥ゆる秋はどこへ行った?

***

雨は好きじゃないんだが、今の時分だと小学生の頃はうれしかった。運動会は延期した日も雨だと中止になるからだ。
身体を動かすことを好かなかった。足が遅いことも不器用なことも「好きになれないんだから無理強いされてもできんよ」くらいに思っていた。
問題は競技じゃない。お遊戯や行進がひどく嫌いだ。なんでみんなして、あんな不細工な動きを一所懸命踊らなけりゃならんのか。
中学に入ると、マスゲームはやらない学校だった。心の底から嬉しかった。その頃から、水泳くらいはなんとか楽しめるようになってきた。水を猫のごとく嫌っていたが、泳げるようになったこともあって、子供の頃より少しはましになった。そうはいっても、いまだに雲が怪しければ、長い傘を持って歩く習慣は抜けていない。

今のシーズン、雨だと少しだけうれしいことがもう一つ。大人になっても続いている。
秋の花粉症がひどくならないこと。
「え? 秋にも花粉症?」
そりゃそうです。セイタカアワダチソウの花などでも目がかゆくなる。9月下旬あたりから、ちょっと晴れるとすぐに目や鼻にくる。春と秋の花粉症だって小学校以来の付き合いだ。
降っていると、春でも秋でも割合楽。その分、晴れた途端に空中が花粉だらけでひどいことになるんだけど、とにかく今日は穏やか。

夜、小雨の中、散歩してみた。濡れたアスファルトがぼんやり銀に光り、そこに長い影がしばしば通り過ぎる。どの足も軽やかだ。シャッターの降りたビルの軒先で若者が笑顔でたむろしている。祭りの帰りか、揃いの法被でじいさん達が赤ら顔。みんな浮かれている。明日も休みだ。
帰り道、濡れた路面のあちこちに、金木犀のオレンジが散らばっていた。もしかするとこいつも花粉症の原因かもしれないんだけど、症状のほとんど出ない今日は静かな気持ちで自然に足が止まった。ほとんど花が散り、緑が霧雨に映える。ぶるると身震いして、シャツ一枚で出てきたことを思い出した。意外に寒い。もうそんな季節なのかと思いつつ、家路を急いだ。
その瞬間、猫が横切っていった。少し濡れた毛がアスファルト以上に光を集めて、淡く銀に光る。なんてきれいな、と思っていたら、あっという間に植え込みの闇に吸い込まれていった。幻のようで目を瞬かせたら、暗がりからミャァと声がした。もう一つ、ぶるると身震いがして、再び足を速めた。

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