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2004.12.14

IBMがPC事業を売ったのは

またまた、今頃になって少し前の記事に触れるけど。
IBMがPC事業を中国のLenovoに売却すると報じられたのは12/3。そして、正式発表されたのは12/8(CNET Japanの記事)。
当面(5年間)はThinkブランドを使えるそうだ。

IBMが売却したのは、単に低価格競争に突入しないという以上の意思を感じる。ハードディスク事業を日立との合弁会社として売却した頃には、結論が出ていたのかもしれない。

今後、PCが中国で大量に普及していくこと、また一部の国向けにMicrosoftが低価格Windows XPを販売していることを考え合わせてみる。
これまでの比ではない、メチャクチャな価格競争に陥る可能性があり、その際に本当に収益を上げられるのはソフトウェアやサービスによるノウハウしかないと考えているんだろうな。
しかも、中国はソフトウェア開発でも底力のある国だ。TRONを注意深く研究し、Linuxを受け入れ、Windowsも使う。既存のプラットフォームを分析しつつ、自分たちならどうするかを常に考えている。
しかも熾烈な競争を勝ち抜いた修士・博士達が、研究開発の最前線に立つ。ハードウェアに近い層から抽象化された層まで、そしてアプリケーションまで、多くの分野で自国のソフトウェアを生み出したいと考えている。
現在ソフトウェアやサービスの分野では、IBMが確固として優位だ。その優位を失うわけにはいかないからこそ、PC事業を捨てたんだろうな。投資を、あの巨大な国に奪われないためにも。

PC製造業界の再編成、などという小さな目で見ていちゃいかんのだろうな。

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