石丸元章「地下生活者たち」
次の月(2005年新年号)の文芸誌が出てきているけど、まだ全然読んでないんで、いまのうちに再び。
先日少し触れた、石丸元章「地下生活者たち」。
この作品について、正直に言えばそれほどの衝撃はなかったと書いた。
なんでかな〜、と思っていた。
これだけを読む限りだと、いまひとつ「そうそう!」とワクワクしてこないんだ。
たとえば高橋源一郎の「さよならギャングたち」「さようなら、ギャングたち」や「ゴーストバスターズ」は、先行する作品達への愛、それはマンガだったり詩歌だったりブンガクだったりいろいろだけど、好きなものを取り上げているというワクワクがあった。そして、そこから離れなければならない哀しみもあった。
けれど、この作品にはそれがない。もちろん、そんなことはハナから狙ってないことは承知の上でだが、どうにも座りが悪いように思えてならない。
それが心からおもしろいとは言えない何かに、つながっていそうだ。
うーん…正月休みにでも「extasis(エクスタシス)」を読んでみてから、また考えよう。
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