阿部和重氏、芥川賞受賞
阿部和重が芥川賞を受賞(アサヒ・コムより、1/14)。
角田光代も直木賞を受賞。
ついに、ですね。二人とももはや押しも押されぬ中堅作家。
しかし、上記アサヒ・コム(あるいは朝日新聞本紙)での、「グランド・フィナーレ」のまとめ方って、ひでぇぞ。
あの作品、もっと不気味な終わり方じゃないか。ほんとに男が現実に向き合って、いわば更生するのか、再び間違いが起こるのかを考えると、結構ぞっとする終わり方なんだが。
角田氏は、純文学でもエンターテイメントでも、どちらにも連載を持っている。たくさんは読んでないけど(そして、この方は多作)、文芸誌に載ったのを読めば、おもしろい。
私には「春樹後の人間達」の空気感が漂ってくる、という点でとっても貴重な方。
村上氏が決して描かない、もっと生活のある場と人が、立ち上がってくる。
ちなみに、「野ブタ。をプロデュース」、「人のセックスを笑うな」、「漢方小説」は未読(こんなに未読があるとは、やっぱり昨年後半は忙しかったんだなぁ)。他に候補になってもよさそうな作品が挙がってないなぁ、とか思ったりもするけど。
阿部氏、角田氏は、年の初めのお祭りにふさわしい。
おめでとうございます。
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