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2005.03.17

必ずホリエモンのことが話題にのぼるわけではない

あったかい!
でも、花粉は昨日の方がひどかったような。
こういう日は、その次の日がひどい症状というのが相場なんだけど(オレだけ?)、明日は雨になっていくという予報あり。
雨は、花粉症にはラク。さてどうなることやら。

ところで、IT業界に研究開発職として身をおいたことがあり、いまでも縁があるとわかると、時々聞かれることがある。
「会うたびにホリエモンのことが話題になるでしょ、どうなの、実際のところ?」

そうそう話題になるわけでもないっす。

あれは経営の話だから、技術の話をする際には、まず話題にならないわな。
それに、AOLとTime Warnerの例を見ても、メディア同士の融合が必ずうまくいくとは限らない(ちなみに日本と違って、AOLはアメリカでは大メディアです、それも@niftyなど比べようもないくらいの)。

今回に関しては、フジサンケイグループもライブドアも、どっちもどっちなんじゃないかな。株式を市場から調達していて、買い付けされて怒るフジサンケイグループもどうかと思う。一方、会社経営に割り込んで、インターネットより規制も多い放送業界でうまくやる算段があるのか、ライブドアの考えもよく見えん。
いや、株式調達で経営に参画すること自体は悪いことじゃない、資本主義社会なんだから当たり前。ただ、何をしたいのかよくわからん。反発を食らうのは、そこなんじゃなかろーか。

それに、ライブドアやソフトバンク/YAHOO!は、極端に新しい技術で会社を大きくしたわけじゃない。ちょっと先に芽が出そうな製品やサービスを押し上げ、そのブランド力で他のサービスも展開していく、いわば経営で上がっていった会社。だから、エンジニアの関心をあまりひかない傾向はある。
でも、実はエンジニアはもう少し見習っていいのかもしれない。技術をどうわかりやすくすてきに見せるかへの関心があれば、普及しそうなものが一杯あるし。海外のエンジニアが集まるカンファレンスなどを見ると、人と関わりを持って自分を売り込むことに、概してもっと熱心だしね、米国などは。

で、さらに思うのは、日本では理系と文系に分け過ぎなんだと思う。
人の能力や才覚って、そうそうまっぷたつに分かれるわけじゃない。一応文系と理系に分けて受けたとしても、大学に入ってから他の分野に触れる機会がもっとあってしかるべきだろうし、そのほうが興味も持続すると思う。
文系は事務畑を歩いて最後は経営者になり、理系は技術畑を歩いて最後は技術部門のトップか研究所長になるだけ、というのも寂しい。
技術出身で会社を経営できる人って、もっと必要とされるだろう。それに、皆がホリエモンのような形である必要もない。
というわけで、今回のケースがどうなるかはさておき、今後の会社経営に関して皆にいろいろ考えさせることがあれば、それはそれでプラスなのかもしれん、と思ったりはする。

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