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2005.04.10

写真展ふたつ(渋谷の2Bワークショップ写真展/根津・千駄木のネコ写真展)

9日の土曜日。所用の帰り道、渋谷のギャラリー ル・デコ 2Fで、ワークショップ2B写真展 vol2「旅するカメラ」を見る。
夕刻、日が長くなったなぁ、風が気持ちいいなぁ、咳がおさまってきてよかったなぁ、なんてひとりで歓びながら到着すると、ちょうど乾杯だった。
ワークショップ2Bは写真家渡部さとる氏が主宰している。第1〜2期卒業生のグループ展が昨年行われ、けっこう楽しく見ることが出来たので、今年も行くことにした。
今年は箱が大きくなり、人数も写真の点数も多くなっている。お客さんの数もすごく多い。それぞれの写真はおもしろく見ていたのだけど、点数が多く、各人のトーンがまったく異なる。
トーンや表現の落差が大きいのだ。ある写真に意識をチューニングすると、次の写真に行くときに、いったん床や壁を見て目を休めないといけない(ちょうどお酒やお茶を鑑別する際に、水で口の中を調和するみたいな感じだ)。それを繰り返していくうちに…
ちょっと写真に酔ってしまったのかもしれない、クラクラしてきた。もっとすいていそうな日を選んで行けばよかったのかな?
しかし、見ごたえあるな、と思った写真やブックを展示されていた方が、キヤノン主催の写真新世紀で入賞された方だとわかったり。それ以外にもインドの写真などなかなか楽しかったり。
こちらは10日でおしまい。もうちょっと早くここでも触れられればよかった。

10日は、橋本とし子写真展「ニャーとシャー」。いや、写真酔いを写真でなおすなんて気持ちはなし。フライヤーに使われていた写真がすてきだったのと、会場になっているCAFE NOMADにすごく興味があったため。
まずは第1会場、谷中銀座からほど近い千駄木のショップ&ギャラリーnidoへ(←リンク先のExihibitionにフライヤーの写真があります!)。
こちらでは、子猫時代の写真が、ショップの雑貨と一緒に小さく並んでいた。写真家と少しお話できたので、猫とのなれそめ(?)を聞いてみた。ある日、身重の猫がベランダにやってきて、かつお節をちょっとあげたりした。それからしばらく見ないな、子猫が生まれたんで、どこかに身を潜めてるのかな、と思ったら、なんと自分の押し入れに、子猫と一緒にいたのだそうな。そのまま一緒に暮らし始めたのがきっかけ、とのこと。アパートの一室、もちろんペットは禁止。結局、大家さんと話して、出るときに部屋を店子がきれいにするから、という条件で許可を得たそうだ。子猫の写真は、生まれてきたことがうれしくて仕方ないような写真ばかり。
こちらは点数は少なめ。工房兼ショップ兼ギャラリーの空きスペースで、とってもフェミニンな雰囲気。

続いて、15〜20分ほど歩いた根津駅近くのCAFE NOMADへ移動。いわばこちらが本会場。壁に大きな写真、ほかに2冊のブックが用意されていた。
二度と撮ることのできないシャーの子猫時代は、つきあうことになった母子の様子を、飽きずに見つめている空気が伝わってくる。ネコバカの写真といってしまえばそれまでだけど、かまおうとするんじゃなくて、じっと見つめる愛情とでもいう空気が伝わってくるな。母猫がいるから、飼い主が母にならなくてもいいことも、よかったんだと思う。
大人になってからの写真も、二匹はなかよく暮らしている。中でも、都会のアパートを引っ越してから、田舎の草むらにいるところがいい。猫の身体がとっても伸びやか。
きっと、おこってるところや、びくびくしてるところなんかも、いっぱい撮ったんじゃないかな。そういう写真も見たいな、と思った。

こちらは4/12(火)までやってます。もう少しやってるので、行ける方はどうぞ。

ちなみに、CAFE NOMAD
光がよく通り、かといって明るすぎということもない。しっかりした味のブレンドは、ポットでやってくる。ホットサンドは具を6種類の中から2種類選べる。私はハムやチーズをベースにしたものを頼んだ。オリーヴオイルを使っていて、チーズやハーブの香りもよく、文字通り熱々でおいしい。
お腹いっぱい、コーヒーもたっぷり。写真を見に来た人、本を読みに来た人、デートの最中、友だちと待ち合わせ、近所のおじさんやおばさん、ほんとにいろんな人たち。
いい店だ。カフェの基本がきっちり満たされてる。だからだろう、次から次へと人がやってくる。
私は写真を見て、積ん読だった津島祐子「ナラ・レポート」の後半を読了した。
まー、たまにはこんな日もないとな。

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