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2005.05.31

またまたー、好きなら好きって

もう何年も前のこと。
数名でバーに入った。その頃は、飲めないなりに、最初の1杯程度は付き合っていた、それでも残すくらいだったが。今はもうダメだ、コップ半分(ジョッキ半分じゃない!)のビールでさえ二日酔いになるんで、ノンアルコールしか口にできない。
周りは順調に飲んでたけど、大酒くらう人もいないので、穏やかな推移。私も適度に馴染んでいた。
なんとなくテレビ番組の話になり、流れでテレビタレントの話になり、私は当時売れ始めた優香に触れた。

急に、隣にいた女性が話し出した。
「えー、優香なんかがいいんですか」
「いや、いいっつーんじゃなくて、急に一部で盛り上がり始めたから…」
「あんな、はすっぱな女の子のどこがいいんですか」
目を見ると、からんでるわけでもなさそうだ。
「や、ブレイクしたのがふしぎだなぁって…」
「話題にしたら、ふつう好きか、関心があるかでしょ」
「ちーがうって、何が受けたのかみんなに聞いてみたいもんだって…」
「ふーん、やっぱり関心あるんだ、あんな、池袋でちょっとスカウトされて人気が出た程度の女の子がぁ?」
(いや、オレはあんただけと話してるわけじゃないんだけどさ。)
「人の話を聞きなさいよ」
「またまたー、好きなら好きっていえばいいのに」

……まぁ酔っぱらってる場での会話ではある。しかも、こっちが酔ってないんで、話を噛み合わせようとしてよけいヘンになってもいる(笑)。

だけどね。
話題にすることはすべて、好意的だったり、関心を持っていたりするものだろうか。
自分の場合、少なくともそうじゃない。
単に知りたいから話題に出すこともあれば、みんなに「どう思う?」と聞きたいこともある。単純に、対象として扱うだけなんだけどな。

「友達がさ…」を枕詞に自分のことを語ったり、ごく一般的なことを扱っているように話しつつ実は好きなことを語るのは、まぁありがち。でも、そうじゃないことだって、あるはずだよ。
しかもこの手の反応は「そんなヘンなものを好きになる人だとは思ってなかった!」なんて時が多い。(まぁ当然か。)
話題にした以上はなにがしかの好意的な視線がある、と思い込むのもどうかと思う。確かに会話とは、何らかの思い込み(本来は前提というべき)がないと始まらないものではある。けれど、そういう「言わずもがな」がズレると、成立しにくくもなる。
小泉首相のように、言わなければ揚げ足もとられない、とばかりに、自分を宣言をするばかりで質問にまともに答えない、つまり会話にならないケースもある。世の中がこんな人ばかりになると、たいへん困ったことになると思うのだが。

たとえば上司・教師・親と、部下・生徒・子の間では、職場や家庭などで同じ環境の構成員同士ではあるけれど、各人が「言わずもがな」と思うことは違う(なぜそれが生じるのかはまた話が複雑になるので、今は省略)。
だからこそ会話が必要なんだけど、ズレがはっきりした瞬間こそ会話は通じにくくなる。そして、面倒だから話さなくなる。
こういう時、各自の価値観を薄めて(完全に離れることはほとんど不可能に近い)みることも大事だろうし、その際には「話題にしたからといって好きなわけではない」という態度も役立つことがある。
私の場合、小学校で先生の無理解に非常に悩んだため、なんとかならないかと考えた結果、ついた癖のように思う。ただ、みんながこうするとは限らないわな。

先の会話はどうなったかって?
そこはそれ、酒場のたわいのない話、すぐ次の話題に流れていってしまいました。

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