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2005.06.12

脱力の略語は日本の文化です

P901i、P901iS。
NTTドコモはFOMA用の、パナソニック製端末だ。
このシリーズでは、カスタムジャケットといって、様々な絵柄のジャケットを着せ替えて使える。
これを略して「カスジャケ」という。もうとっくに定着してしまってる。

これを聞くと、みうらじゅんが一時期モーニングで連載していた「かすはが」、すなわち観光地の土産物屋で売ってるうら寂しいカスな絵はがき、を連想する。
すなわち「カスなジャケット」になっちまう…
そんなこと、ないか。

***

しょぼい略語って、実はクラシック音楽に結構多い。

たとえばベートーヴェン作曲 交響曲第7番は「ベト7」(べとしち)。
マーラー作曲 交響曲第5番は「マラ5」

メンデルゾーン作曲 ヴァイオリン協奏曲は「メンコン」
協奏曲=コンチェルトから来てる。メンデルスゾーンはピアノ協奏曲も書いてるけど、ヴァイオリン協奏曲が圧倒的に有名なのでね。
同様に、チャイコフスキー作曲 ヴァイオリン協奏曲は「チャイコン」
「メンコン」と並んで、お客の入るドル箱協奏曲、そしてコンクールの有名課題曲(今はコンクールの曲の幅が広がっているみたいだけど)。

「メンコン」という響きから、あの曲を連想はしにくいけれど。
こんなのはまぁ普通。

ドヴォルザーク作曲 交響曲第8番となると、「ドボ8」(どぼはち)。
ドイツやイタリアの音楽にない、素朴で開放的な響きが、いきなりお笑いアニメに登場する間抜けキャラの名前になる…いや、落語のほうが近いのか?
ちなみに、この曲が嫌いな人は「ドゥオヴォッパチ」と、とてもイヤげに発音する…というのはウソです。

じゃぁ、「モツレク」は?
もちろんモーツァルト作曲 レクイエム。
最晩年の死に彩られた音楽が、いきなり飲み屋のメニューに…いや、モツはわかるとして、レクってなんだ?

10年以上前だと思うが、N響オーボエ奏者の茂木氏が著書で扱ったことがあるから、案外有名かもしれない。
高校〜大学でオーケストラ活動をしていた頃には既に先輩達が使っていた。いや中学の頃の同級生で音楽家の息子が使っていて、そのはるか昔からあったという。
なんでこういう略語が受け入れられたかは、とりあえずおいといて。

パソコン通信やインターネットで略語が誕生してくる場に立ちあってると、Netscapeを「ネスケ」と言ってみたり、脱力するような発音を選ぶことが多いように感じる。
なーんだ、昔から日本は、脱力系に行くんじゃーん。
と思ったわけ。

でも、「カスジャケ」が「カスなジャケット」というのは、やっぱりオレだけか。

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