2005年上半期の芥川賞・直木賞、決まる
こういうのはお祭りなんで、グダグダ言っても仕方ありません。受賞作だけでなく、候補作やその周辺も含めて楽しみましょー。
といつものように言いたいところだが、昨年末からずっと時間をとられる出来事が多く、ろくに読んでいなかった。(毎月、目につく雑誌は買っておいても。)
芥川賞に決まった中村文則氏「土の中の子供」も、新潮4月号が家にあるのに読んでいなかったし。
「逃亡くそたわけ」が直木賞候補になったことを七夕の夕刊で知って、少々不思議な気持ちになった。言われてみれば全然おかしくないけど、省略が非常に効いた絲山氏の作品が、直木賞を受賞するかは少々微妙かな、と思ったりもした。
結果は上記ページの通り。
芥川賞や直木賞の「受賞作だけ」がいいとも限らない。
こういうお祭りは「おもしろい本、いい本、考えさせられる本、ありますよ〜」といったことも含んでいるわけで。
小説を読むことって、その場ですぐに役立たないかもしれないものを身体の中にしまっておくような面がある。それがある日、何かの拍子に「あぁ、そういうことか〜!」と思い出して、納得したりする。
知識として得たことをなぞって実行するんじゃなくて、ある人の語りが自分の行為とかけあわさって発火し、心身ともに納得する瞬間を得る。それって、最高の贅沢だと思うし、ものすげぇ金持ちじゃなくても得られる。
さぁ、また読みましょう!
(↑自分への掛け声だったりもするんだが。)
とは言いつつも、おいらは「半島を出よ」をだいぶ前に読み終えて、非常にフクザツな気持ちのままなのだった…
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