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2005.07.28

Javaが出来てから10年

Javaは今年で誕生10周年を迎えている。
今年の6月下旬、アメリカで開催されたJavaOneでも10周年記念だったし、11月には2002年以来久々に日本でもJavaOneが開催される。

1995年当時、これが開発のメインストリームになると想像していた人々はいただろうか。Windowsの独占体制を阻む、一種の対抗勢力のように感じていた人々のほうが多かったはずだ。
当時コンピュータソフトウェアの研究開発に携わっていた私は、少し違う感じ方だった。

「これはおもしろい。いままでのコンピュータ言語や周辺技術の長所短所を考慮に入れつつ、たいへんバランスよい設計になっている。もしこれがまったく普及しないようなら、ソフトウェア開発の発展と成熟は大幅に遅れてしまうかもしれない」

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大盛堂書店・渋谷本店の閉店に思う

昨年の今頃を思い出してみる。
青山ブックセンター(以下ABC)の閉店がニュースになった。
日本で火がついたばかりのブログブームは、このニュースで驚異的なうねりを見せた(私自身も例外ではない)。これでトラックバックやコメントのつけ方を学んだ人々も多かったんじゃないかな。
ABCを救おうという文化人の運動も起きた。
結果的に、書籍取次の洋販による救済に結びつき、ABCは六本木店と青山本店で営業を再開した(新宿ルミネ店、自由が丘店はBook 1stとなった)。青山本店ではカルチャーセンターも復活したようだ。

その一方で(いささか旧聞に属する話題だが)閉じた有名店もある。
2003年は、池袋西口(東武百貨店側、丸井のそば)にあった芳林堂書店池袋店。
(高田馬場店は営業し続けている。)
今年(2005年)の6月30日には、渋谷の西武百貨店向かいにあった大盛堂書店渋谷本店。
(渋谷センター街入り口にある渋谷駅前店が営業している。とはいえ…規模ははるかに縮小している。)

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2005.07.25

杉浦日向子氏の訃報

いまさっき、知った。
若い、若すぎる…

アサヒ・コムの記事はこちらから(7/25)。

この方が怪談集「百物語」を描き、また江戸文化の面白さを伝えたこと。
それは日本人が上品かつ貪欲に育んできた、ファンタジーと現実をするりと行き来する話の面白さを、広く掘り起こしていたと思う。
京極夏彦氏のような作品が、広くすぅっと受け入れられていく土壌も含まれていたんじゃないか。
(もちろん、氏の業績はこういう側面だけにとどまるものではないが。)

マンガに関してはだいぶ前に隠居宣言されており、それ以降はむしろ江戸文化の語り部として活躍していらしたが、それにしても。

心よりご冥福をお祈りいたします。

[付記]
蔵前タウンガイドの孫兵衛さんからトラックバックをいただきました(記事はこちら)。こちらからもトラックバックいたします。(2005.07.27)

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2005.07.23

寒い!/「半島を出よ」という問題

お昼は汗をダラダラ流して、あんなに暑かったのに。
用事を済ませて、夜の街に出てくると。
風が冷たい!
いや、寒いぞ、これは!

7月も下旬に入って、ここまで気温に上下差があるとは。

***

ところで、今年上半期の小説において、村上龍「半島を出よ」は問題作である。そのことは間違いない。

ただし。
おもしろく読むことは出来たが。
おもしろいだけで終わってしまい、残念な気持ちも相当強く持っている。

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2005.07.20

王子ホールのエレクトラ3部作におけるコラボレーション

先日、簡単に触れた笠松氏の音楽劇「エレクトラ3部作」
私は初年度を見逃しており(熱で倒れて行けなくなった)、第2部と第3部のみの観賞だった。残念であるが、仕方ない。全体に関する感想は書けないのだが、2年連続で観て聴いて、感じたことを簡単に記録しておく。

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2005.07.17

王子ホールのエレクトラ、完結!

今年も「王子ホールのエレクトラ」がやってきた。
王子ホールが作曲家の笠松泰洋氏に委嘱した室内楽編成のオペラ。蜷川の「グリークス」で音楽を担当した笠松氏が、作曲だけでなく台本構成も行った作品であり、当日はタクトもとる。
演奏家は8名。歌は1〜2名、これに語りとダンスが加わって、コンサート形式とは思えぬ多面的な新作音楽劇だ。
3部構成をとり、1年に1部ずつ上演。今年は完結編「弟 オレステスの放浪と帰還」。

昨年の興奮はすごかった。父(アルゴス王アガメムノン)の仇を望む姉エレクトラが、弟オレステスとともに母とその愛人アイギストスに剣を向ける。復讐は成功するが、母殺しの罪を負って錯乱してしまうオレステス。
1幕で休憩なしの上映、しかも大きなクレッシェンドをうねりつつ形成していって、そのクライマックスでズドン!と幕切れになった。

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2005.07.16

2005年上半期の芥川賞・直木賞、決まる

もう発表後なので、公式情報から。
文藝春秋社の芥川賞ページと、直木賞ページにて。

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2005.07.11

串田孫一氏とフランス・ブリュッヘン

ふ〜、なんだかんだとこっちに回す時間が少なくて、書きたいことが積み上がっていく…

と思っていたら、串田孫一氏の訃報(アサヒ・コム、7/8)。
個人的には、クロード・シモン氏の訃報(アサヒ・コム、7/9)よりも記憶を触発されてしまう。

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2005.07.09

東京国際ブックフェア2005

今年も東京国際ブックフェアに行ってきた。(7/7〜10、つまり日曜日までやってます。)
一般公開日に行くとえらい騒ぎに巻き込まれそうなので、招待日のうちにササッとね。

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2005.07.08

四条河原町にソフマップ!

「のだめ」で話題を戻したところで、やっと本のネタにいこうかと思ってたけど、なんか外出の用が多くて、落ち着いて書けず…
でも、忘れてたわけじゃないです、はい。この週末くらいには書きたいな。

ところで、河原町にソフマップが出来る、というニュース(PCWatch、7/7)を発見。
PC本体を扱わず、デジタルコンビニエンスストアに徹するという内容だ。

場所は記事にもある通り、四条河原町の南側にある藤井大丸の前。
ということは、寺町京極に近く、ここから寺町の電気街はすぐ南。
従来の電気街がやってるPC本体のビジネスを奪わず、そのような店では手に入りにくい商品を、アキバ価格で提供する、ということだろうか。
京都でこういう買い物というと、大阪の日本橋に出ることも多いそうなので、いいとは思うんだが。
四条河原町に「ソ〜フマ〜ップ ワ〜〜ルド」と歌が流れるのは、あんまり想像したくないかも。
うまくとけ込んでほしいなぁ。

[付記]
寺町ブログの記事からトラックバックをいただきました。アキバブログがあるように、寺町ブログもあるんだ! というわけで、こちらからもトラックバックいたします。(2005/07/12)

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2005.07.06

「のだめ」のCD発売と、デジタル音楽

たまたま用があって銀座に行ったついでに、ヤマハ銀座店の地下で楽譜を買った。
エレベーターで1階に上がり、出ようとしたところ、ピンク色のコピー・チラシが目に飛び込んできた。
なぜかといえば、なんか見たことがある絵のチラシが…
「のだめ」だ。

銀座ヤマハは「のだめカンタービレ」特集をやる予定だそうで。
(7/16〜9/30の予定)
1階に特設コーナーを作るそうで。
8月11日発売の「のだめカンタービレ Selection CD Book」発売記念だそうで。

チラシを持参すると、有明佐賀のりとか、有明ひじきとかの特典もあるらしい…マンガを読んでればすぐに微笑むところだな、ここは。

あとな。
千秋真一・指揮、R☆SオーケストラのCDが9月11日に出るそうで。
(キング・レコードだそうで。)

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2005.07.04

シャッフルも使い方ひとつです

先月、記事「シャッフルと人生相談」で、iPod miniのシャッフルについて触れた。その時、こんなことを書いた。

17世紀初頭のヴェネツィアの宗教音楽のあとに、U2が鳴ったりする。 雅楽の後に、ヴィヴァルディの協奏曲が鳴ったりする。 落差に驚く。 落語や河内音頭なども入れてる人がランダム再生すると、もっとすごいことになりそう。

「それじゃぁ、いろんな音楽を聞く人は、シャッフルするとすごい組み合わせになることがあるから、使えないじゃない?」

いやいや、そんなことはないですよ。
あんなことをあえて書いてみたのは、トップメニューにある「曲をシャッフル」で、入ってるすべての曲からランダムに再生してみるとどうなるか、実験してみただけ。

では、使いやすいシャッフルの方法。
メニューをたどってみると…

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2005.07.03

爆発する音の自由

[ヴィヴァルディ作曲:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調]

いま、私は1枚のCDを前にしている。
ジャケット写真は、一人の女性がこちらを向いている。
知的で端正な顔立ち。細身のようだが、楽器を支えるであろう腕はしっかりしている。
セクシーではないかもしれない。しかし、若い頃から美女として通ってきた。

女性の名はヴィクトリア・ムローヴァ (Viktoria Mullova)。
1982年のチャイコフスキー・コンクール優勝で名を轟かせ、翌年の亡命以後、着実に歩みを進めてきたヴァイオリニスト。
目前にあるCDは、彼女の弾く最新のアルバム、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集である。
もう1ヶ月くらいになるが、折りに触れて聞き、しかも飽きない。

CDのリリースは、今年に旗揚げした英国のレーベルonyx。
第一弾はパスカル・ロジェの弾くドビュッシー「前奏曲集」が入っていたりして、なかなかおもしろい。
しかし、試聴して抜群におもしろく、さっとレジに持っていってしまったのは、ムローヴァがイタリアの古楽アンサンブルのイル・ジャルディーノ・アルモニコ(Il Giardino Armonico)を指名して実現した方だった。

猫、いやチーターのように敏捷なイル・ジャルディーノ・アルモニコの音を、とても魅力的に録っているし、その上でほんとうに楽しげに羽を広げるムローヴァのヴァイオリンがすてき。
こんなに魅力的なCDには滅多に巡り合えない。

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2005.07.01

夏越の祈り

今年の折り返しを通過した。
夏至を過ぎて、元気でいることに感謝するとともに。
(そして手術後も元気そうな父を祝うとともに。)
続く日々を、健康、落ち着いた心持ちで過ごしていきたい。

***

6月中旬、iPod miniを買った。そろそろ次のiPodが出るだろうなとは思ったけど(そして実際に出たけれど)、ちょっと弾みをつけたい気分もあり、あえてminiを買ったのだった。
緑の小さな身体に音楽を一杯詰め込んで歩けるこいつは、ちょっとした合間に新鮮な風を送ってくれることがある。日比谷の図書館の帰り、公園の中でコレルリの合奏協奏曲が聞こえてきた時は、腕をすり抜ける風と、弦の音が運ぶ風とが全身を洗っていった。
よかった、ありがとう。
この先もよろしく。

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