杉浦日向子氏の訃報
いまさっき、知った。
若い、若すぎる…
アサヒ・コムの記事はこちらから(7/25)。
この方が怪談集「百物語」を描き、また江戸文化の面白さを伝えたこと。
それは日本人が上品かつ貪欲に育んできた、ファンタジーと現実をするりと行き来する話の面白さを、広く掘り起こしていたと思う。
京極夏彦氏のような作品が、広くすぅっと受け入れられていく土壌も含まれていたんじゃないか。
(もちろん、氏の業績はこういう側面だけにとどまるものではないが。)
マンガに関してはだいぶ前に隠居宣言されており、それ以降はむしろ江戸文化の語り部として活躍していらしたが、それにしても。
心よりご冥福をお祈りいたします。
[付記]
・蔵前タウンガイドの孫兵衛さんからトラックバックをいただきました(記事はこちら)。こちらからもトラックバックいたします。(2005.07.27)
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コメント
トラックバックならびにコメントありがとうございました。(それにリンクまでしていただいて)
「コメディお江戸でござる」でも「最近見ないなぁ」と思っていたら、闘病生活をなさっていたそうですね。
ともすれば硬くなりがちな歴史の話を「江戸の庶民」の目線で伝えてくれた方ですよね。下町に住んでみて特にその庶民感覚が身に沁みます。
これからもっと勉強させていただきたかったのに、残念です。
投稿: 孫兵衛 | 2005.07.27 14:40
管理人のkenkenです、ご丁寧にありがとうございます。
私はテレビを見ない生活パターンなのですが、マンガやエッセイなどを通して、ほんとうにすてきな語り部だったと尊敬しておりました。
バリバリ新しい領域を切り開かれてきて、40代を迎えられた方々が、ガンで亡くなられることが昨年から増えています。よりによって、この方まで、と残念であり、また悔しくもあります。
何度も書くことになりますが、ご冥福を祈ります。
(ちなみに、リンクを明示するのはこのサイトの運営方針ですし、特にめんどうなわけでもないので、できる限りやっております。)
投稿: kenken | 2005.07.27 23:45