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2005.11.14

Java、10周年

11/8〜10に開催されたJavaOne Tokyo 2005。
今年はサンフランシスコのJavaOneで「Java誕生10周年」を祝うので、後夜祭を東京で11月に行うという話だった(今年の春、Java Comupting 2005において)。
ところが、夏になると「JavaOne Tokyo開催!」ということに。
1ヶ月前になっても「調整中」のセッションが多かったのは、突然決まったからなのかな。

セッションなどのことを全部書く気はない(そういうのは出ればわかることだし)。
個人的な感想を中心に、メモを貼っとく。

[会場や雰囲気]

  • 有楽町の東京国際フォーラムは、東京に家や会社がある者にとって通うのがラクだと思っていた。
  • しかし、各種セッションを、複数の建物に分散して行うため、始まってからがタイヘンなのだ。B棟とD棟の間を行き来するには、1階まで降りないといけない。しかも、展示会場は中央の地下ホール、そして他にG棟(上から見ると目のような形をした、吹き抜けに面するビル)にもセッションがある。移動がつらい。
  • 全会期中を通じて、意外に静かだった。展示会は参加企業が少々減った印象。
  • 立ち見の出るセッションももちろんあったが、意外に空いているセッションもあった。混雑を気にしてた人は、来たほうがトクだったかも。
  • 今年は春にもJavaイベントがあり、このJavaOneの後にも全国を回るイベントもあるため、無理して東京のJavaOneに来る人が少なかったのかもしれない。

[Java10周年に思うこと]

  • 長らく、アカデミックなプログラミング言語、開発工程の研究は、現場の技術者から「絵に描いた餅」として受け入れられないものだった。そこを突破できたからこそ、Fortran/COBOL、C言語以来の革新として広まった。研究者も開発者も注目した1995年を、いまでもよく覚えている。
  • それまでのオブジェクト指向言語のいいところを採り入れつつ、primitive typeは残す。C言語の記述性のよさを残しつつ、C++のように醜悪で巨大な仕様にしない。こういったバランス感覚のよさは、まことにすばらしいものだ。
  • 簡素な仕様により、複雑な問題を解くための概念とAPIをきちんと展開できる土台になった。これもすばらしい点。
  • インターネットの普及、複雑化するGUIプログラミングといった問題に対して、現実的な解を提示できたからこその普及だった。時にも恵まれた。
  • しかし、厳しい局面もあった。たとえばSunのみが仕様を握ることに対する不満が1998〜2000年に押し寄せた。ここをJCP (Java Community Prosess) としてコミュニティで決定できるようにしたことで、乗り切った。
  • 現在、Javaは非常に大きなインフラとなってきている。自らの所属する分野(エンタープライズ/PC/組込み、あるいは金融/制御など)と直接関わらないことについて、ほとんど関心を持たない開発者も増えている。要するに、コミュニティが分散し始める可能性も秘めている。
  • JavaOneは、あえて一同に会することで、言語とVMを共有しつつ、APIセットの規模などで分野特化を行うJavaという技術を確認し、未来を考える場であるように感じてきた。しかし、東京においては、JavaOneでの求心力を保てるか、微妙なところもあるのかもね、とも感じたり。ちなみに私はJavaOneの雰囲気、きらいじゃない。
  • 昨年リリースされたTigerや、その後のMustangを経てDolphinを経て、言語仕様の拡張を行っていく方向が見えつつある。醜悪なC++言語の二の舞いを踏まないものだと思いたい。
  • ちなみに、Lisp系のことを思い出しておくと、今後を考える上でいいことがあるかもしれないね。(もちろん保証なんかないけど。)

[つぶやき]

  • Programming Puzzler、いかがでしたか。極端に難しい問題ではなかったけど、あの壇上で冷静に答えられる1位争いのお二人はすごいと思うよ。壇上では頭真っ白になるもん。
  • 2004年のPuzzlerは会場からも挙手を求めたけど、今年は壇上の6人を対象にサクサク進める。8問も出すとは思っていなかったし、さすがに時間オーバー。やっぱり6問くらいでいいかもしれない。
  • Puzzlerのあと、JoshuaとNealにサインをもらう。うれしー。(何やってんだか>自分)
  • Looking Glass 3Dって、やっぱりすげぇ。Macintosh以降の、初めての本格的に新しい発想のGUI環境であるだけじゃなく、画面の中で何をフィードバックするのがユーザにとっていいかという試案に満ちている。
  • azul systemsのGCへの工夫は、おもしろい話だった。この会社、many coreのVM用プロセッサを作ったところ。
  • 面白そうなセッションがぶつかったときはかなしい。二日目、三日目にしばしばあり。
  • Night for Java Technologyは所用にて見られず。
  • ところで、発表資料の事前ダウンロードを可能にしたことは、ありがたかったです。

[どーでもいいこと]

  • それにしても、基調講演で行われた "Happy Birthday, Java!" などを含めて、日本人はアメリカーンなノリには弱いんでしょうかね。
  • 今回のノベルティのバッグは、参加費用を考えるとなかなかのデキです。ちなみに、ノートのサイズが小さくなったような。でも、書きやすいノートでよかった。
  • 受付時にすぐノベルティを渡してもらえなかったので、最初の基調講演を別のノートにメモすることになった。これはかなしー。
  • 同じくノベルティのDukeマウス、意外にいいです。
  • Dukeのストラップは、壊れにくくなったけど、かわいくなくなったような。
  • 相変わらず私はDukeとの記念撮影も楽しみにしてるんですが、その時に見かけたこと。女性の一群で、自分達だけでなく、他人の撮影タイムもデジカメにおさめている…Dukeの追っかけ?
  • Dukelele、48,000円也は売れたんでしょうか。最後の歌と踊りのイベントでバタバタして、確認し損ねた。
  • 2001年頃にはよくコミットしていたAppleは、最近まったく姿を見せないね。

しかし、一口に10年というが、ITの分野の10年って、ほんとうに密度が濃い。その中で、着実に成長したことはやはりすごいことだ。

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