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2005.12.22

冬至に思う

午後3時前には西日、午後4時には光がオレンジに染まり、午後5時には夕焼けがどんどんあせていく。誰もとらない渋柿にオナガが集って大声をあげ、雀は日のあたる枝で暖をとる。
そして、いよいよ冬至。
空気がもっとも澄み渡る季節。瞑想的な空気。
寒くて身体も縮こまってたいへんだけれど、私は好きだ。これほどものが冴えて見える季節はないしね。

***

11月上旬、フランスはパリ郊外の暴動が取り沙汰されて(当ブログではこちら)、とりあえず静かにはなったようだ。
しかし、暴動・混乱を一応の収拾できたとしても、まだ根本的な解決策は出ていない。

暴動を起こした移民達は、豊かで栄えるフランスに行って稼ごうとした人々が多い。そして、その多くはまずフランスの(階級)社会にとけ込まなければならず、子供を幼稚園等に送りながら、同化していくことになる。
しかし、一気に移民人口が膨張していったのだから、仕事や住居の問題は深刻になってもいく。階級が意識的にせよ、無意識にせよ残っていれば、移民達から見れば理不尽ととられる理由で不利を被ることも多いだろう。

EUの覇者として力を欲するエリート層と、フランス地域社会を大切に思う一般市民層は、対立しているとはいえ、それまでの伝統的な社会を知っているし、言葉や考え方もまだ共通層を持っている。
一方、移民達がフランス社会にとけ込むスピードより、移民人口増加のほうが速く、パリ郊外にまとめられて小都市を形成してしまう状態だ。
こういう状態で、どうやって相互の意思疎通を図り、深刻な問題を協力して解決していくのか。

暴動が世界を駆ける波にならなかったのはよかったが、ずいぶんと難しい問題が目に見える形になったことも意味している。
現実の問題解決は、もちろん現実の行動しかないのはわかっているけれど。
冬至、そしてクリスマスくらいは静かに、世界中の人が笑って手を取り合うところでも想像しておこう。

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