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2006.06.26

ヤマハ銀座ビル、建て替えの計画

日経のプレスリリースとして、こういう記事(日経、6/21)があった。

資生堂に続いて、ヤマハもビルの建て替え。
2007年より解体と建設に入り、2009年3月オープン予定とのこと。
地上12階、地下3階。1階は玄関とイベントスペース。地下1階および2〜5階が店舗。6〜9階がホールなど、10〜12階が音楽教室。スタジオや駐車場も備えるという。
店舗に喫茶などが入るというのもおもしろい計画だ。
しかし、50年も経っていたとは知らなかった。結構まめにメンテナンスしてたんだろうか。

おそらく最近の銀座では、CDを買う人は山野楽器かHMVあたりに流れていて、ヤマハは楽器や楽譜、専門書などを目当てにする人が多いと思う。
今度の建て替えで床面積が増えるから、総合音楽店としての位置づけを強めよう、ということかもしれない。

それより気になるのは、銀座の目抜き通りがどんどん外資系の店になっていくこと。
店がなくなるよりいいけれど、なんだか寂しい。近藤書店/洋書イエナもなくなった今、ここは新しい銀座の顔になってほしいな。

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2006.06.20

癒されたいわけぢゃございませぬ

西欧の古楽、いわゆるJ.S.バッハ以前の音楽が好き、という話をすると「癒しの響きがいいんですねぇ」と言われることが、たまぁにある。
相手は悪気があるわけじゃないんだろうが、一応話しておく。

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2006.06.14

岩城宏之(指揮)、リゲティ(作曲)の訃報

指揮者の岩城宏之氏、逝去。享年73歳。心不全ということ。
記事はたとえばこちら(アサヒ・コム、6/13)。

突然で驚いた。
新作初演が好きで、多くの人に聞いてもらうためにあえてポピュラーな曲と組み合わせた演奏会を開く、というのは有名な話。
ご冥福を祈ります。

***

また、ルーマニア出身の作曲家、ジェルジ・リゲティ氏、ウィーンで12日に逝去。享年83歳。死因は明らかにされていない、とのこと。
記事はたとえばこちら(アサヒ・コム、6/13)。
または、こちら(YOMIURI ONLINE、6/13)。

ちなみに、アサヒ・コムではチェコ出身の作曲家となっているが、ルーマニア領のトランシルバニア地方出身、ハンガリーで学ぶ、だろうね
[付記]あとで見たらアサヒ・コムは「ハンガリー出身」になっていました。お詫びして訂正します。

ブダペストでコダーイらに学び、1956年のハンガリー動乱でウィーンに亡命。以後、ウィーン在住で市民権も得る。
日本とは武満徹らの交流を通じて縁があり、2001年に京都賞を受賞している(受賞時には既に病気がちだった)。

それにしても、この方はポピュラリティを獲得する一方で、「盗作だ」「なんでそんなに無節操に影響を受ける」と非難されることも多い方だった。
シュットクハウゼンと電子音楽をやるかと思えば、「レクイエム」のような宗教的響きを書き、かと思うとグレツキからの影響も受ければ、シンセのDX7(YAMAHA製、1980年代を席巻)を使ってみたりと、確かにそんな感じ。
(自分でもあっさり認めていたというし。)
晩年のピアノ練習曲集は、多くの国際コンクールで使われていて、現代音楽作曲家としては珍しいくらいのポピュラリティを持っている(映画「2001年宇宙の旅」で使われたことが一番有名だが)。
こういう点では、武満とちょっと近いところがあるか。
(でも、武満の響きはオリジナリティがあるけど。)

私はあんまり熱心に聞いていたわけじゃないんだが(従って聞いたことある曲も少ない)、伝え聞く話を思うに、まさに20世紀後半の作曲家という印象(動乱や亡命生活の苦渋をなめたという点でも)。
ご冥福を祈ります。

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2006.06.11

リスパラ by オノ・ナツメ

「リスパラ」とはオノ・ナツメ「リストランテ・パラディーゾ」のこと。
ローマのリストランテを舞台にしたマンガである。太田出版の「マンガ・エロティックスF」に連載され、完結とともに単行本が出た。
私はうっかり5月に買い忘れて、6月初めに入手。
お約束の展開なのに、なぜかいい気分になる映画を観終えたような、とてもいい読後感に喜ぶ。
奥付を見ると、既に2刷だった。ちゃんと売れているようで、再び喜ぶ。

オノ・ナツメについてはだいぶ前に、こういうエントリーを起こした。
そして、西村しのぶのように、独自の世界を描けそうだと思ったが、こんな形になるとはね。ゆるくてすてきです、ほんと。

***

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2006.06.07

げんしけん、連載完結(アフタヌーン7月号)

アフタヌーンの7月号(5/25発売)で、ついに木尾士目「げんしんけん」が連載完結。
それまで地味でねっとりした恋愛ものを描いてきた作者が、方針一転するように取り上げたぬるいオタの日常。あれよあれよという間に大ヒットに。
世間で秋葉原の変化に注目が集まり出し、アキバ系なる言葉が歩き出し、その後に電車男がヒットするという時に、とてもあっていた。ノってる時って、こういうものなのかもしれないね。

この人気作も、笹原の卒業とともに終了。なんだかえらく短かったように感じるが、もう4年も経ってるんだねぇ。
笹原と荻上の恋愛に関する動きなどは、正直に言うといまいちだった時期もあるが、最終回のオチでヨシとしたい。連載当初のネタに帰るというのは基本だし、誠実に書いていたことは伝わってきたし。

個人的にこの作品に関する最大の印象は、マンガ喫茶でむさぼるように読む女性を、何度も見かけたこと。電車男のブームがくる数年前である。

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2006.06.04

古い音楽を何度も聴いてしまう理由

5月30日に書いた「パーヴォ・ヤルヴィの来日公演への雑感」で、古楽器オーケストラと、ピリオド奏法による現代楽器オーケストラを、私は区別していると書いた。
ただし、先日のパーヴォ・ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィル・ブレーメンに見られる演奏上の特徴は、古楽器のみを用いたオーケストラとあまり変わらないかもしれない。
にもかかわらず、古楽器と、ピリオド奏法の現代楽器はまったく響きが異なる。最近は一般的になりつつあることだが、念のためにまとめてみる。

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