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2006.10.14

祇園書房、10/14に閉店

京都の祇園書房が10/14に(つまり本日)閉店する、というニュースが流れている。
たとえば、アサヒ・コムのこの記事(10/14)。

そうか、ついにあの界隈は本屋がなくなるのか。
跡地がコンビニになる、というのもかなり寂しいなぁ。

実は意外に便利なのだ。
四条通に面している。休まない上、そう大きいとはいえない店舗に、想像以上の本が詰まっている。
京都の本としては、観光情報だけでなく、お茶、料理、和装なども含めた様々な本があった。また(意外といっては失礼かもしれないが)文芸書なども力を入れた棚構成だった。
実は旅行中に出た新刊(小説やコミック)を、ここで買ったことが何度かある。

三条大橋の近くにある書店(旧駸々堂三条支店、現在三条書店パパラギ)も、京都らしさを出そうとしている小規模店だ。
だが、祇園書房は昭和以来の味わいある書店の空気が残っている。今となっては、あの空気はなかなか見られない。

とはいえ、見た感じはどうやっても「町の本屋さん」だ。
たとえば四条河原町にあった京都書院の書籍部なども、京都本をそれなりに揃えていたが、撤退していった。(その後、京都書院は出版事業を停止した。)
それどころか、ジュンク堂が出来てしばらくすると、丸善も河原町から撤退するご時世だ。
書店は大きく儲かる商売ではない。経営者が閉店を判断するのも仕方なかったのだろう。
(閉店の噂を聞いて「店を継続します」という奇特な方が現れたとしても、すっと続けられる商売でもないだろうし。)

いろいろ事情があるのは承知の上だ。
が、実にもったいない、と思ってしまうなぁ。

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