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2006.11.29

黒船レディと銀星楽団@渋谷 7th FLOOR

「芸術劇場」でピリオド奏法特集が放映されている時、とあるライヴ会場にいた。
渋谷の7th FLOOR(O-EASTの上)。
この日の出し物は、黒船レディと銀星楽団
10/18にリリースされたCD「古本屋のワルツ」の発売記念ライヴのファイナルである。

黒船レディと銀星楽団は、ヴォーカルの黒船レディ、ピアノのリリー婦人、ギターのソルトリヴァー伯爵がレギュラーメンバー。
10/21のライヴではゲストにベースを迎えて、トリオ+ヴォーカルだった。
CDではドラムス、チェロ、管楽器、パーカッションやウォッシュボードまで加わっているが、この日のライヴはCDと同じ編成が聴ける、という趣向。
前座もあり、ステージには所狭しと楽器や人が並ぶ。

大きい編成の銀星楽団は、とても気持ちよかった。
ピアノとギターのレギュラー陣が和音とグルーヴの核を作る。これがしっかりしているため、ベースは底から引き締めたり緩めたり、自在に動けるし、パーカッションは彩りを豊かにすることに専念できる。また、曲に応じて参加する弦、ウォッシュボード、管がしっかり遊べる。みんなとても楽しそう。
ヴォーカルも(MCで大風邪をひいた後だと話していたが)楽器が増えるほど、伸びやかになる。以前の感想では、声量で圧倒するタイプではないと書いたが、フルート、トロンボーン、バリトンサックスと大音量の楽器が重なると、むしろ声が伸びていくくらい。
とにかく多彩な音を皆で出し合い、発売記念のファイナルのお祭り気分と一緒になって、幸福感溢れるステージになった。

CDの演奏はとても聴きやすいのだが、割合お行儀がよい。ちょっとパンチに欠けると感じる人もいるかもしれない。彼らのライヴを耳にすればそんなことはないのだけど。
たとえば「古本屋のワルツ」の最後、転調するところ。CDではやや静かな感じがするが、実演では小編成でもしっかり盛り上がっていく。この日はチェロやパーカッションがさらに音圧を増していって、聞き応えも増す。
3〜4人のいつもの演奏もいいけれど、スィングなど大所帯の方が映える曲もレパートリーにある。こういった曲は特に、皆で幸せを共有できるステージになった。おそらく編曲はいつも以上に大変だったはずだが、それが報われるような内容だったんじゃなかろうか。
また、これくらい賑やかにやると、アンコールの最後、静かな「桃の花」に込められたノスタルジーが、とても活きてくる。動と静の振幅が大きくなった分だけ、聴いている人々はいろいろな想いを胸にするし、帰路の余韻も深くなる。

成功裡に終わったライヴの後は、晴れやかな気分になれる。週末の最後に、とっておきのプレゼントを開けたみたいに。
会場を出ると、大雨。上機嫌で傘を広げ、軽やかに駅へ向かった。

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コメント

KenKenさん、先日の渋谷ライブは足を運んでいただいてどうもありがとうございます。あわただしくてきちんとご挨拶できなくて、すみませんでした。
 でも、応援していただいたおかげで、ホントよいライブになりました。特に銀星ホーン隊は、自分でいうのもナンですが、おっしゃるとおりすばらしい鳴りでした。アレンジャーとしては感無量ですね。
 まだいろいろ改良すべき点はあると思いますが、引き続き黒船レディと銀星楽団」をよろしくお願いしますね!

投稿: ヒロタ | 2006.11.29 21:32

またまたご丁寧にありがとうございます。こちらから連絡しようと思っていたら、入れ違いになりました。
あの日は私も早く出たほうがいい状況だったので、どうかお気になさらずに。

ホーンのアレンジって一筋縄ではいかないですが、とてもいい感じだったと思います。
またいつもの少人数の時にも、日があえばうかがいますので、こちらこそよろしくお願いします。

投稿: Studio KenKen | 2006.11.30 01:33

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