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2007.02.02

ちぐさの閉店に思う

桜木町、というより野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」が1月一杯で閉店したそうだ。

アサヒ・コムの神奈川の記事より(2/1)

居住地からは遠いし、愛用していた店ではないのだが、閉店理由が「一帯の再開発を契機に」とある点に思わず反応した。

桜木町がMM21地区として開発される前は、野毛のあたりはごちゃっとした感じが魅力だった。下町っぽく、また不良っぽい(死語)ともいえたか。(野毛山のあたりは文化施設やホテルがあって、きれいだけど。)
伊勢佐木町だってちょっと裏手は飲む打つ買うの三拍子揃ったようなもんだったか。(ここはいまでもそうか。)

港町の一画にある不良っぽさが、表通りのきれいな店と背中一枚で接している。
そんな雰囲気の一番最後の頃が描かれたマンガがある。狩撫麻礼・作、中村真理子・画「天使派リョウ」(スピリッツコミックス)だ。大きなマンガ喫茶に行けば、いまでも読めると思う。
(こういう時の変遷は、文字よりもマンガのように視覚化された媒体のほうがわかりやすい。)
ボクシングのジムを尋ねてボートに乗るシーンで、手引きをするじいさんがいう。
「ハマは変わってねぇなぁ」

あのシーンなど、今は成立しないだろうな(まぁ1980年代の話だし)。
思わずこう呟いてしまう。
「もう、全然変わってしまいましたよ」

きれいきれいになっていくヨコハマ。
変化が悪いとは思わない。しかし、時の層が形作る気への配慮が、この国ではあまりに軽い。それだけはいつも気になる。
(それがどうなるかを遠い未来で空想したのが芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」(アフタヌーンコミックス)だ。)

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