第11回手塚治虫文化賞、決定
第11回手塚治虫文化賞の受賞者が、5月10日の朝日新聞朝刊で発表された。
- 大賞:山岸涼子「舞姫 テレプシコーラ」
- 新生賞:漫画・のぞゑのぶひさ、企画と脚色・岩田和博「神聖喜劇」(原作は大西巨人の小説)
- 短編賞:森下裕美「大阪ハムレット」
- 特別賞:該当なし
ちなみに、公式ページは5月14日現在、未更新のまま。
読者投票およびマンガ関係者推薦を経て第1次選考を通過したのは、以下のもの(順位もともに示す)。
- 山岸涼子「舞姫 テレプシコーラ」
- 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」
- 森下裕美「大阪ハムレット」
- 石川雅之「もやしもん」
- 山田芳裕「へうげもの」
- よしながふみ「大奥」
- 原作・大場つぐみ、漫画・小畑健「DEATH NOTE」
- 原作・佐藤大輔、漫画・伊藤悠「皇国の守護者」
小田扉「団地ともお」
二ノ宮知子が辞退したため、本選は「のだめカンタービレ」を除いて行われたという。辞退の理由は不明(過去、花輪和一が「刑務所の中」で辞退した時は、一応理由が伝えられたけど、今回は出ていない)。
実は「舞姫 テレプシコーラ」、途中まで読んでいたが、先を読んでいなかった。知人数名から「第1部の最後がすごいんだから、通して読んで」と推薦されていたし、まぁ順当な受賞なんでしょう、きっと。
森下氏は、ほんとうに脱帽でございます。
それにしても小田扉、前にも候補になってたよね、確か。うーむ。このラインナップだとまぁ、仕方ないのかなぁ。
個人的に気になるのは、特別賞の「該当者なし」。
朝日新聞朝刊から引用してみよう。
マンガ評論家の故・米沢嘉博さんらを推す声もあったが、専門家の意見を参考に、朝日新聞社内で検討した結果、該当者なしとした。
うーん。せっかくCOMITIAでのトークショーのテーマにもなっていたことだし、受賞となればよかったんだが…。
細かいことは書いていないので、コミケのような版権問題グレーゾーンの活動領域が問題なのかなぁ、と思っていた。
選考委員の一人であるいしかわじゅん氏のホームページで、ちらりと触れていた。やはりその件だったようだ。(引用はしませんので、直接見に行ってくださいませ。)
ただ、なんでもアリだからこそ、あそこまで広がるイベントになったのも事実なんだよな。それに、評論家としての評価は、亡くなって記憶が鮮明な今年こそ、出しておいてほしかったという気もする。
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