秋葉原の「ザ・コン館」、9月末閉店
秋葉原が「家電の街/AVの街」から「PCの街」へと変貌する時期の牽引役となったのが、ザ・コン館。
実際、ここは品揃えや価格の標準となるくらい影響力があったし、開発者が重要な書籍をここでまとめ買いすることも珍しくなかった(今ほどインターネットに何でも転がっているわけじゃなかったしね)。
ヨドバシが出来てから、確かに客が減った。地下のメイド喫茶「めいどinじゃぱん」の入店待ち行列ばかりが目立つ。
ザ・コン館の裏通りや近くにあるLaOX関連店舗をみんな閉店し、この春はLaOX MacStoreをザ・コン館に統合したが、大勢に変化はなし。
ヨドバシからソフマップ、コミックとらのあな、アニメイト、ドンキホーテ方面には人が流れる。しかし、LaOX方面へは大量に流れない。
九十九電機、石丸電気などは独自の工夫でそれなりに客の引き止めを図っているようだが、総合PC大型店として性格のかぶるザ・コン館が一番割りを食った格好か。
さらに、ヨドバシとザ・コン館を結ぶ導線上にあったヤマギワ本店の跡地には、ソフマップの大型店舗が入る。
そこへ今回の発表。詳しい事情は発表されていないようだが、数年前から少しずつ準備を進めていたのかもしれない、と想像してしまう。
家電からPCへの移行を一番に果たしたザ・コン館は、脱PCの時代に目指す先を見つけられなかったのかもしれない。
(実は、石丸電気で客足が少なく静かな日もあって、ちょっとドキドキすることがある…)
ザ・コン館の裏通りは、ソフマップのモバイル中古店、あぷあぷ、メイドリフレや妹カフェ(……)など、カオスなアキバの顔となる店も多い。千石通商のように長く営業している店もある(ジャンクやパーツ、キットを販売している)。
こうした店は、九十九やザ・コン館の客が流れるために、繁盛してきた面もあるだろう(千石通商はあまり関係ないのかもしれないが)。
それに、ザ・コン館の存在を核にして、その裏通りと、チチブ電気から末広町に伸びる道にパーツ屋、ジャンク屋の文化圏が出来上がった。
ザ・コン館の跡地に何が出来るかで、街がまったく変わってしまう可能性が高い。
ここは、どうなるんだろう?
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