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2007.09.22

あふれ返ってくどい、一杯入魂

お昼時をだいぶ過ぎて、というよりおやつの時刻になって、やっと昼食にありついた。
繁華街のとんこつラーメンの店も、平日のそのくらいの時刻になればだいぶ空いている。というか、そういう店でなければ、ファーストフードになっちゃうし。

食券を買い、コの字型のカウンターに着席する。自分と向かいのおじさん以外は皆、日本語を話していない。
入り口近くにいる二人組の男性は、浅黒く精悍な表情で、てきぱきとラーメンを食べていく。時々漏れ聞こえる言葉は何語かよくわからない。割り箸を器用に使い、食べ終わるとどんぶりをカウンターの上に置き、「ごちそうさま」と手を合わせて出ていった。素晴らしい!
奥の方に陣取った三人組の男性は色白、Tシャツにジーンズ、バックパックを足下に置き、一人は銀塩の一眼レフを持っている。アメリカから来た大学生だろうか、所々会話を聞き取れる。
いや、聞き取るまでもない。三人はうんざりした表情で、ダレている。ダレまくってる。
一番たくさん残した背の高い彼は、トイレに立つと、しばらく戻ってこなかった。
3人揃うと、重い足取りで、店を出ていった。

…1年の授業を終えた夏休み、次の年度が始まるまで、アジアの旅に出た。
ハノイや台北や上海などで、フォーや汁そばを食べた。どこで食べても、油があるのに食べやすく、けれどダシの風味が独特で、おいしかった。
最後に日本に寄って、少しきれいな宿で寛いだ。
街に出ると、ここでも汁そばらしきものがある。
おい、入ってみようぜ、と席についたら。
豚臭くて、ねっとり脂っこくて、あきれてしまった。半分も食えない、一人はほとんど残した上、気持ち悪くなってしまった…
…いや、これは私の妄想なんですがね。

最近のラーメン屋は、営業努力をしている店が多い。
それはそれでわかる。一杯入魂、複雑な味わいのダシ、てんこ盛りのトッピング、歯ごたえのいい麺……おいしいとは思うけど、むせかえるような、言ってみればくどいものが多いように感じてしまう。
もちろん、そういうのを食べたくなる日もある。
そして、一杯食べると、思うのだ。
「しばらくは、いらないかな」

ハレのラーメン(?)を毎日食いたいとは思わない。
毎日通えるような店は、繁華街の真ん中にはないことが多い。
あの表情と、漏れ聞こえる会話から察するに、白人3人組が食べたかったのはきっと、そんなラーメンのようだ。
海外からの観光客が見つけられるかどうか。
くどくない、毎日でも食えそうな店って、特に難しい。でも、入るなら、そういう店がいいのは、私も同感だったりする。

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