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2008.05.26

のん気ライフは続いている様子

3月下旬にちょっと触れた猫だが。

相変わらず、人目に止まりやすい場所や、車の排ガスをかぶりそうな道端にいるところを見かける。
やっぱり猫らしくない。
車にひかれないのが不思議なくらいだが、元気そうで何より。

ある晴れた日。
いつものように道端に座っていた。
と、向こうから犬の散歩。
飼い主は近くの家の花や樹に気を取られている。
犬は早速に猫に気付き、引っ張っていこうとする。

目前まで来た。
猫、逃げません、動じません。
犬のほうが一瞬びっくり、腰が泳ぎかけた。
気を取り直したように、威勢よく吼え出す。

飼い主が驚いて、たぐり寄せた。
やはり、猫、動じません。
犬はワンワン、飼い主も不思議そうに目をやりつつ、先へ歩き出した。

やっぱりあの猫はどこか足りないのか。
それとも、飼い主が紐をつけている犬は大丈夫と心得ているのか。
うぅむ、この時の状況だけではわからない。

うん、でも、どっちでもいいや。
おもしろい子だし、天然のまま天寿を全うしてほしい。

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2008.05.24

カラヤンとブリュッヘン、そして21世紀?

カラヤンについて3回連続で触れた。
カラヤンへの熱狂は、1950〜1960年代の文化的要請に応えたことにより、決定的な記憶を世間に刻印することが出来たから、と私は考えている。
それはレコードやテレビ/ビデオなどのメディアを活用して、何度も繰り返して聴く一方で、コンサートという祝祭の場をツアー化して世界中で行うものだった。今の人々が当り前のように思って疑いもしない音楽状況を、創り出していく過程でもあったはずだ。
これが第2次世界大戦後の、クラシック音楽のメインストリームである。
ベルリン・フィル、ウィーン・フィルといった中央ヨーロッパの最高楽団の世界制覇、ヨーロッパ各地の特徴や伝統を活かした地方都市楽団がそれぞれの特徴を活かした録音を展開する一方で、新興世界のアメリカではシカゴやボストン、ニューヨークのオーケストラ、あるいはメトロポリタン歌劇場が(経済力にものをいわせて)競ってもいた。
こうした文化の特性は、歌舞伎のように、よく知られた演目を、誰がどうやるかに関心が置かれるものであり、それを世界中で共有するようになったとも言える。

ところで、レコードは時空を超えて演奏を再現できる。いや、厳密にいえば演奏そのものではなく、可聴周波数の一部を再現して、印象の一部だけを伝えるものであって、その場の空気感や、ライブでの聴衆の反応まですべてわかるかといえば、無理である。しかし少なくとも曲や演奏の印象を在る程度は再現できる可能性が出てきた。
こうなると、大衆の熱狂するメインストリームだけでなく、音を記録して、何度も再生することを念頭においた企画、というものが成立するはずだ。

何が言いたいかといえば、図書館や博物館に譜面が眠り、また一部は印刷されてもいるが、ほとんど演奏会にかからない曲目を、一流の演奏家による音で残しておく、という発想が同時に出てくる、ということ。
つまり、古楽の復興と記録である。
1960〜1970年代にはテレフンケンのDas Alte Werkシリーズや、ハルモニア・ムンディによる古楽(バッハ以前の音楽)が、退屈せずに聴ける録音を残し始めた。アーノンクール、レオンハルト、ブリュッヘン、クイケン兄弟らが登場してきたのはこの時期であり、一部の若者の熱狂を呼び起こした。ヨーロッパ中世末期、ゴシック建築の中で鳴り響いた対位法音楽が、場合によってはシェーンベルク以降の極めてモダンな響きと相対する、といった驚きを、世界中で共有しようとするような側面もあったと思う。古典派やロマン派の音楽すべてが美しく枠にはまっていく中で、前衛的な現代音楽の興隆から少し遅れてやってきた、温故知新の前衛、だったのかもしれない。

(注:ただし、こうした古楽復興初期の演奏家達は、戦前〜戦中生まれであり、むしろ20世紀の「すべての文物を博物館に」という発想から、本来の響きある音楽に解放したいし、それは現在よく聴かれる19〜20世紀の音楽と同じくらいに楽しく面白い、という発想が基本だったように思う。それが、時代と合致した、とも考えている。)

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2008.05.20

CDは減っても音楽はそう簡単に減らない、はず

前のエントリーの最後で、往年の巨匠達のCDはカラヤンを含めて売れているが、新しい演奏家達のCDはあまり売れず、そのため点数も減っている、ということに触れた。
CDが売れないのは特にクラシック音楽に顕著だそうで(クラシック音楽という括りもあまり好きではないが、便宜上仕方ない)、西欧ではオーケストラ奏者を目指す層も以前より薄くなっている、と音楽好きがしばしば話題にする。
しかし、他のジャンル、ポップスやロック、ジャズなども同様で、iTunesなどに代表されるデータ販売などがその穴を埋められるか、ということもしばしば雑誌やWebで記事になる。

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これで思い出すことがある。
2005年あたりに火がついた「のだめ」ブームだ。

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2008.05.19

カラヤンの纏う響きと、その後

前回の続き。

カラヤンはベートーヴェンの全集を何度も録音したことで有名だし、オーストリアの音楽家としては当然かもしれない。
ただ、ベートーヴェンやブラームスといった19世紀ドイツ音楽のメインストリームより、チャイコフスキーやドヴォルジャーク、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフといった色彩豊かな曲のほうがよく似合う、という人は少なくない。ドラマティックな構成を、楽譜の構造に沿って描き出すことが得意だったから、結果的に映像的な音楽の特質をあぶり出すことになった。
さらに、磨き上げた透明度の高い弦楽器群の音色、曲の構成を明確にする演奏設計が得意だったことから、シベリウスなども非常にうけがよい。
その意味では、ドイツ音楽ならばリヒャルト=シュトラウスを得意としたのも頷ける。同様に、ワーグナーを演奏すると、これまたスペクタクル映画のBGMのように響き渡る。ワーグナーの音楽は元々そういう要素を持っているが、カラヤンの手にかかるとそれが強調されるように感じられる。
ビゼーやヴェルディのようなオペラでも力を発揮するが、この特質を嫌う人もまたたくさんいた。

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こうした彼の演奏の特徴は、演奏会よりも録音を頻繁に聴く時代に向けられたものであり、気楽に、かつ蠱惑的に聴けるような演奏しかしない、と言われることが、存命中にしばしばあった。
しかし、私にはまったくそうは思えなかったし、今でも変わらない。カラヤンのスタイリッシュな演奏は、実演でも録音でもそう大きく変化しない。もちろん実演だと、録音よりも大きな見得を切っていたようで、彼が録音と演奏会における音楽経験をそれぞれ重視していた証でもあるだろう。
ただし、不満を持つ人の気持ちもわからないではなかった。

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2008.05.18

カラヤン、再び

20世紀後半クラシック音楽界の話題をさらった指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン。4月に生誕100周年を迎え、新譜やセットものが出ており、現在CD/DVDを扱う店ではフェアの真っ最中。
また、よく売れているらしい。豪華盤は当時が懐かしいオジサン世代が中心だとは思うが、廉価盤は年齢層に関係なく売れてもいるという。

それにしても、同じ生誕100周年の朝比奈隆(指揮者)、オリヴィエ・メシアン(作曲家)とはえらい扱いの違いである。
それもそうか、レコード及びCD業界は、彼がいてこそ大きな売上を維持することが出来た。いや、CDの盤の大きさ、つまり収録時間についても、カラヤンが「ベートーヴェンの第9交響曲を1枚に収めることが出来る大きさ」という意見を取り入れた、とさえ言われている。真偽はともかく、それくらいの影響力があった、ということだ。

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2008.05.17

手塚治虫文化賞は「もやしもん」ほか

2008年の手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)が決定した。
(念のために公式ページの更新を待ってみたのだが、まだのようだ。ここはいつも遅めですね。)
アサヒ・コムの記事はこちら。記事による受賞ラインナップも記しておく。

  • 大賞:「もやしもん」石川雅之氏
  • 新生賞:「トロイメライ」島田虎之介氏
  • 短編賞:「グーグーだって猫である」大島弓子氏
  • 特別賞:大阪府立国際児童文学館

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2008.05.08

初メールの音に、深夜ビックリ

5月7日、じゃなくて、5月8日の深夜、関東〜東北で地震。

最初は午前1時過ぎ。弱いけど、思ったより長い揺れがきた。(アサヒ・コムならこの記事。)
情報を集めると、茨城沖という。5月7日の午後から夕方にかけて、数回揺れていたこともわかる。
まぁ収まったと安心していたら、その後数回立て続けに、細かく揺れた。

今度こそ収まったと思っていたら、1時45分過ぎ、そこそこ揺れた。今度は長い。(アサヒ・コムでは、この記事と。)
情報を集めると、やはり茨城沖。茨城や栃木で震度5弱、東京などで震度3。
と思っていたら。

いきなり部屋中に「ファンファンファン」と海外のパトカーみたいな音が響き渡った。
びっくりして音源を探すと、机上の携帯電話。
ドコモのエリアメールによる緊急地震速報だった。(ちなみに、905iではデフォルトで受信しないようになっていた。私は受信するように切り替えた。)

タイムスタンプを見ると、一応地震が発生した時刻。
実際に受け取ったのは5分後くらいかな。

初めて受信したけど。
あんなにうるさいとは思わなかった。
ファミレスや飲み屋にいたとすると、これを受け取る人がいっぱいいるわけか。
それはそれですげぇな。。。

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