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2008.11.29

先月(2008年12月号)のアフタヌーンで

すでに次の号が出てしまっているのだが、これは触れておかねば。
2008年12月号(2008/10/25発売)の月刊アフタヌーンに、懐かしい作者が帰ってきた。
どれくらい懐かしいかといえば、10年以上前の連載の作者!

「酒場ミモザ」という作品が連載されていた。
作者はとだともこ(当時)。
京都の繁華街に存在した小さなバーのマスターをモデルに、様々な人間模様を描いた連載は、主人公の画学生が個展を開くところで完結した。(すてきな終わり方だった。)

私が主な京都名所を一人で巡り終えて、町中に関心を移した頃に始まった連載でもあった。京都ホテル建て替えが話題になったし、阪神大震災、オウム真理教事件などもあった頃のこと。
酒を嗜めないから店には行かなかったが、この連載に触発されてふらふら歩いたこともあったし、今でも単行本はきちんと保存している。
(現在、単行本も手に入らず、文庫化されてもいない。)

しばらく連載がなかったが、ほうさいともこ名義で帰ってきた。
「もりもり」という読み切り。
やはり京都が舞台、今度は居酒屋のお話。

こういう人情ものって、ビッグコミック系だとベタベタのお話になりやすいが、この方はもう少し淡く、それゆえに訴えるものがある。こんなものも載せるのは、やはりなんでもありのアフタヌーンならでは。(いまならイブニングなどもあるけどね。)
今回は読み切りのせいか、かなりわかりやすいまとめ方にしたのかな。でも、ペースをあげればもっと幅が出る話だと思う。
もったいないからぜひ連載にしてほしい、これは。

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