ABCは継続
ほとぼりが冷めた頃になってから触れることになるが。
青山ブックセンターの経営母体がブックオフになった。
(たとえば新文化の記事、11/4)。
2004年、青山ブックセンターが営業停止して大騒ぎとなり(ここでも取り上げた)、洋販が事業を受け継いだことは記憶に新しい。
その洋販とて、Amazonなどにおされて大変だと、当時から言われていた。
洋販は今年の7月に破綻、民事再生法に基づいて手続きを開始した。
事業のうち、青山ブックセンターと流水書房の事業を持つ洋販ブックサービスについて、ブックオフが関心を示していた。そして、11月に正式発表された。
今回は、営業が継続されており、著者によるトークショーなどのイベントもそのまま行われている。そのため、静かに見ていた。
今後も特徴ある書店として、存続してほしい。
それにしても、新刊を扱わないブックオフが、新刊書店の青山ブックセンターを救うとは、皮肉なものだ。
たとえば、青山ブックセンターの自由が丘店は、マリークレール通りにあった店舗を引き継げなかったため、駅の反対側で営業を再開した(ビルの2階、以前は別の書店が入っていた)。
その目前のビルの1階に、ブックオフが開店した。自由が丘や青山のイメージを意識したのか、青山ブックセンターを思わせる店舗構成で営業を始めた。
ブックオフは、あのようなブランド力のある書店がとても欲しかったのだろう。
経営母体が同じになれば、自由が丘店では経営母体が同じというメリットを活かして、相互に補完し合う店舗に変化していくことも可能になってくる(青山ブックセンターで、古典文学特集として棚を構成する時、目の前のブックオフでも連動して絶版本の特集を組む、など)。
最近、自由が丘からちょっと遠ざかっているので、現状はすぐにわからない。でも、なかなか気になる動きではある。
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