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2009.01.27

見えるようになると

オバマ大統領の就任演説については、おもしろかったかつまんなかったかと妙なことを気にする向きもある。
あれは「大統領選という祭りはもう終わった、これからのことは大げさなレトリックなしで話す」という宣言だろう。その意味では、実にコンパクトでよくまとまっていた。
それにしても、建国精神に立ち返ることを強調した演説だった。米国大統領就任なのだから当たり前なのだが、彼は事あるごとに米国の原点に戻ることを思考/指向する大統領にもなるのだろう。

それはこれまでのように「米国の方向を見て、そこでうまく商売をすれば、日本という国も繁栄する」という状況が終わることも意味するだろう。
独立国とはいえ、実質は米国の方向をうかがなければ外交や経済の方策を立てにくい国であった日本が、本当の意味でどうすればいいかを考える機会でもある。(日本の政治の現況がお粗末であっても、というより、そういう時こそ声が上がってくるものじゃないのか、健全な国というのは。)

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ところで、iPhoneとMacでThingsを活用してGTD (Getting Things Done) を行える、便利だ、と書いた

[注]GTDそのものについては、書籍「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」デビッド・アレン・著、田口元・監訳、二見書房・刊、を参照のこと。これが原点だそうだ。また、ざっと眺めるなら、ITmediaの特集ページも便利。

GTDがおもしろいのは、個々の要素は自分で取り組んできた方法が多いにも関わらず、効果的に組み合わさってこなかった部分が意識されてくる、という点。無意識のうちに避けてしまっていた事などを、考えるべき項目として組み込んでいくことも増える。
仕事、情報の整理におけるコロンブスの卵が詰まったようなものか。

これを活用すると、自分がうまく進めていることの他に、想像よりうまく進めていること、想像より停滞していることが、かなり見えてくる。
やってみると、うれしい驚きもあるが、ちと悲しい面も同時に見えてくる。
また、状況が整理されると、以前よりやることが見えるために、片付けていく項目は増える、つまり平たく言えば忙しくはなる。

それでも、流されるのではなく、意識のおよぶ範囲が広がることで(より忙しくなっても)ストレスは確かに減る。
たとえば、仕事や私用の混乱を避けるため、あまりに所用が多いときはガント・チャートなどを採用したこともあった。しかし、かえってストレスがたまり、使わなくなってしまった(重要度や、ボトルネックとなるジョブに振り回されるためだろう)。
代わって自分で工夫したのは、項目リストをどう扱うかであり、それまで使っていたフランクリン・プランナーをより効果的に使う工夫に戻っていった。
GTDの著者も、複雑なプロジェクト管理ソフトやガント・チャートは少数の専門家のために必要だろうが、通常の仕事人には必要ないだろうし、なくても十分に状況を整理できる、という趣旨の事を述べている。同感だ。

ただ、Thingsのようなソフトウェアを使うことが目的になることは、GTDの本来の精神に反する。こういうツールを活用して、その人なりの暮らしをまっとうすることが目的なのであり、そのためには細かい項目をボトムアップで収集しつつ、より大きな問題と明示的に取り組んでいくのが本来の使い方であるはずだから。
もうしばらく運用しながら、自分なりのノウハウを蓄積するのも楽しそうだ。というより、使う事が楽しいツールがあると、何度も見るようになるから、結果的にうまくいく、というのはよくあることだしね。

あと、Blogの更新を、項目に追加しないと忘れそうになるので、入れること(苦笑)>自分

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