« ほんとにすごい花粉だな | トップページ | 3月も終わり、家電売り場は大混雑 »

2009.03.22

iPhone、次期OSと文庫本

3月17日(日本時間だと3月18日午前2時)、米国Appleが次期iPhone OSの概要をプレス向けに発表した。
(アップル社によるプレスリリース翻訳はこちら。)

もうあちこちで触れられているが、ユーザがよく話題にするのはコピー&ペースト機能がやっと正式実装されたことか。あと、横画面でメモやMailの入力が可能になったこと、メモをMac/PCと同期できることなど。
新聞やニュースサイトでは、アプリ内から(AppStoreに行くことなく)追加コンテンツの購入が可能になったことが大きく取り上げられている。電子書籍(含コミック)を1冊購入して読み終わってから、そのまま続巻を購入して読み続けられる。また、観光ガイドで内容の更新や追加も可能になるだろうし、ゲームで追加コンテンツを購入することもできるだろう。
他に、Bluetooth経由でiPhone同士がPeer to Peer接続できるため、対戦型ゲームを開発しやすくなる、といったことも挙げられている。

個人的にうれしいのは、Spotlightの実装だ(SpotlightとはMac OS Xに実装されたデータ全文検索機能)。これでやっとMac並みの検索が可能になりそう。
憶測だが、コピー&ペースト機能の実装がここまで伸びたのは、Spotlight実装も含めてテキストを扱う構造を整理し直し、それに対応したAPIの整備も必要だったからかも。もっとも、まだAPIの詳細は見ていないので、なんともいえないのだが。

***

ところで、昨年夏に「iPhoneの読書端末化はどこまで可能か」というエントリーをあげた。
やはり同様のことを考える開発者も多いようで、iPhone向け読書ソフトというジャンルが出来上がっている。それらは青空文庫に収録されている著作権の切れたテキストデータ(+メタデータ)を読むためのリーダーだ。
私は昨年12月にiPhoneを入手したのだが、その後に状況を調べて、とりあえず「i文庫」を使っている。

画面表示がそこそこ美麗で読みやすいこと、ダウンロードした青空文庫データを表示できることが大きい。オンラインでなければ読めないアプリだと、地下鉄や、ビルの地下の喫茶店で使えなくなるからだ。通信しているとバッテリーを消費するので、電池切れを防ぐためにも事前にダウンロードできるほうがありがたい。
それに、青空文庫だけでなく、自分が用意したファイルもきれいに表示できることも決め手だった。(表示と軽快さを見ていると、豊平文庫も悪くなさそうだけどね。)

青空文庫に収録されている多くのデータは、名作を手元で読み直したい or 必要とする人たちが入力・校正しているため、必然的に読み応えのあるラインナップになる。それをiPhoneで読めるのは、とても便利でうれしい。
一方で、iPhoneに限らずディスプレイでじっと読み続けるのは、目が疲れている時には出来ない。

というのも、発光物体を長時間眺めるように(人間を含めた)生き物の目は設計されていない。それをじっと眺めるのは、陽光の下で暮らしている限りは起きないストレスを、目に与えていることになる。私は生まれつき片目が弱視であり、あまり多大な負担はかけられないから、注意している。
自ら発光せず、照明からの反射光で読むディスプレイを採用しない限り、状況は変わらないだろう。
仕方ないので「ゲームは一日一時間」ならず「iPhone読書は一日一時間まで」としている。それでも、それなりに読めるものだ。たとえば中島敦のような近代の古典は、短編でも密度も高く、満足感がある。

***

商用作品はマンガ中心で、小説や読み物が少ないのは残念だが、これまでは開発者寄りの世界だったのでリリースしにくかったのだと思う。
これもiPhone OS 3.0になると、少し変わってくるだろう。流通機構も含めて開発しやすくなってくるし、開発者とコンテンツ担当との分業も、以前よりよい状況になる可能性が出てきた。

文庫本収録装置として使ってみると、iPhoneと電子書籍はなかなか相性がいい。米国Amazonでは、読書端末KindleのiPhoneアプリ版をリリースしたが、それも当然だと思う。
もっとも、日本で爆発的ヒットを得るには、ラノベ閲覧ソフトのような形にしたほうがいいのかもしれないけど。

|

« ほんとにすごい花粉だな | トップページ | 3月も終わり、家電売り場は大混雑 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16751/44436157

この記事へのトラックバック一覧です: iPhone、次期OSと文庫本:

« ほんとにすごい花粉だな | トップページ | 3月も終わり、家電売り場は大混雑 »