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2009.09.11

Appleのイベント

まだ引越後の片づけが残っているとはいえ、日常にも復帰していかないとね。

今年の9/9は、ビートルズのリマスター盤発売、アニメ「青い花」最終回(ん?)などいろいろあったけどが、Twitterを一時停止させるほどだったのはやはり、Appleが開いたiPod関連の発表イベント。

Tablet Macが出るのでは、という噂はまだ(?)のようだけれど、Steve Jobs CEOが登壇して発表する、というのが最大のドラマだった。
それはさておき、iPodラインナップ一新は、おおよそ予測の範疇。iPod touchではなく、iPod nanoにビデオカメラがついたのは意外だったけど、正常進化というか、それ以上の際立った何かがあったわけではない。つまり、全部入りが欲しい人はiPhoneを、気軽にiPhone OSを使いたい人はiPod touchを、ということだろう。
そうして、音楽ユーザ中心のiPod nanoには動画の楽しみを提供し、iPod shuffleをお得意のカラーリング展開することで、「まだこの機種を見限ったわけではない」というAppleからのメッセージが伝わるようになっている。

***

これでなぜ日本のメーカーが勝てないのか、と思うが、それこそ発表の焦点がソフトウェアにあり、一度築いた地盤は簡単に崩れないから、としか言いようがない。

iTunes 9、久々のメジャーバージョンアップ。
自動選曲のGenius機能をさらに強化、Genuis Mixで聴きやすい長さの選曲をやってくれる(もちろんiPodに転送可能)。iPhone OSならアプリの推奨もある。
細かいポイントとしては、iPod/iPhoneと同期する際、音楽をプレイリスト単位だけでなく、アーティストやジャンル単位で転送することも可能になった。
また、ホーム機能により、家庭内での音楽やソフトウェアの共有が、より簡便になった。
iTunes Storeもデザインが一新され、増える一方のコンテンツをブラウズしやすくする配慮があちこちにある。

さらに、iTunes Storeの新コンテンツは、iTunes LP。
LPレコードのアルバムを購入する際にあった、ライナーノーツ、歌詞、ジャケットに加えたスペシャルコンテンツも、まとめて配布可能になった。これを望む人がどれくらいいるかは別にしても、パッケージが売れなくなってきている現状を、どう変えるかについての、Appleらしい提案だ。

そして、こうした新ソフトウェアの機能を利用し、バグもフィックスしたのが、iPhone OS 3.1。
単にOSのアップデートというより、音楽という大きなソフトウェア産業に対して、Appleは強い愛情とコミットメントを表明する、というメッセージがわかるような発表であり、その大きなストーリーの中に、iPhone OSやiTunesのアップデート、新しいハードウェアが位置づけられている。

(もちろんAppleとて営利企業、もうけのないことをやるわけがない。むしろ、これまでのビジネスモデルが変化する際に、音楽を聴くという体験をどう再定義するかに着目して、自分たちならこうやれる、というモデルを提示しているだけである。ただ、そこには「音楽が得意だし、好きだ」と読み取りたくなる何かが宿っているように見える点が重要。)

多分、日本のメーカーが強い支持を得なくなっている最大のポイントは、この「音楽を愛しているからこそ、より多くの人に、気持ちよく聴いてもらいたい」というメッセージが、ストレートに伝わってこないからではなかろうか。
それが伝わってくるなら、製品発表とともに興奮するユーザーが出てくるはずだ。

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