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2009.09.20

久々の神保町の静けさ

シルバーウィークとかいう4連休 or5連休の真っ最中。
よく晴れて、10月みたいに気持ちよい。

先週のうちに追加の本棚を導入して、本は一応棚に収まった。平面展開されている(つまり床に積まれた)本が、ない。引っ越して、面積が広くなったことを初めて実感した。
まだ自分の私物で片づけが済んでないものがあるが(苦笑)、暮らしはかなり整いつつある。
映画「サマーウォーズ」もやっと見ることができた。
でも、その感想の前に、記しておきたいことが出てきた。

***

ここのところ疲れていたので、昔よく訪れた九段下→神保町→秋葉原、というコースを散歩して、気晴らししようとした。

神保町を通して歩いたのは、実は久々なのだが、気がつくと表通りに面した古書店は減っており、またこぎれいな店が増えた分、大量の書物が圧縮されている印象は薄らいでいる。人も、思ったより少ない。
おそらく現在、古書の専門性において、神保町は東京随一でなくなってきているのではないか。
夜に人がほとんどいなくなる街は、書物の集積度で人を圧倒して集客してきたはずなのだが、もはやその持続も難しくなっているような印象を受ける。
元々落ち着いた場所であり、そこが好きだったが、寂しさが漂うような街ではなかったはずだ。

近くにありながら興隆している秋葉原は、ビル化による再開発や、オタク文化への注目だけが原因ではないと思う。
ヨドバシやゲームショップのように夜にも開いている店が出てきたこと。
飲食店が増えたこと。そのため、購入した電気製品、本や雑誌、マンガ、CDやDVD、ゲームなどを開封して、その場で仲間と確認し合える場になっていること。そのため、ダラダラ長くいる人々が増えて、結果的に街が活況を呈していること。
元々専門性の高い街だっただけに、街が広がって、飲食店とともに営業時間が拡大して、人が長く滞在するようになったことが大きいのではないか。

神保町の夜の寂しさは、特に最近は格別だ。居酒屋はともかく、古瀬戸珈琲店やさぼうるのような店以外に、ゆっくり出来る場所が少ない。平日の夜はまだ大学関係者や勤務中の人々が出入りしているが、休日の静けさは以前では考えられない。
本の街では、泥酔よりほろ酔い、もしくはしらふで、本と談笑が大事だろう。それが夜になると消えてしまうなら、あまり人が寄り付かなくなるのも道理かもしれない。1970〜1980年代半ばの銀座の商店がそうであったように(その後、銀座は夜7時以降も開ける店が増え、賑やかさを取り戻している)。

思うに、夜8時か9時まで開いている書店が増え(開業時刻はやや遅くなってもかまわないかも)、それに伴って、夜にも食事とお茶主体、軽くアルコールも飲める、落ち着いた店が増えること。
同時に、専門性の高い古書店が、集積度を再び上げていけるような環境を、整えること。
この2点が循環するだけでも、丸の内などに近い地の利を活かした、街の再生になりそうに思えてきた。
というか、あれだけ本屋が集まっている街から、文化の香りがしなくなるのは、さびしいとかより、残念なのだ。
そうして、文化の香りとは、多少うさんくさいものも含めて、人の集中も必要に思う。

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