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2010.03.18

東京都の青少年健全育成条例、改案のあぶなさ(1)

3月、ひな祭りをすぎて数日あたりの頃、突如浮上してきた、東京都の条例改案。
すでに機能している青少年健全育成条例(正確には青少年の健全な育成に関する条例)を、さらに改訂するとして議決対象になっているのだが、かなり問題があるとTwitterやBlog界隈で話題になっている。

情報をまとめているサイトとしては、東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト が質・量ともにすごい(頭が下がります)。
また、弁護士の山口貴士氏がご自身のブログで、条文とその問題点の解説を、【表現規制反対!】東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案【問題多すぎ!】 でまとめている(専門家ならでは記事)。
審議採決が行われるのは、3/19の金曜日。

Twitterならハッシュタグ #hijitsuzai でポストを追いかけることが出来る。

大手の新聞記事としては、アサヒ・コムの記事(3/12)があるが、ここでは「マンガ・ゲーム・アニメの児童ポルノ規制」という見出しで取り上げられている。条文には「児童ポルノの根絶」が確かに入ってはいるが、射程範囲のニュアンスが異なっている面もある。つまり、「非実在青少年」という新語を出し、想像上のいわゆる「キャラクター」を規制対象にしている点で、これまで議論されてきた児童ポルノから一歩踏み出した動きが見受けられる。
すなわち、18歳未満の登場人物が性にまつわることを肯定的に描いたらアウトにする、というのが目的に見える。当面はマンガ、アニメ、ゲームなどの画像描写に限るような報道が出ているし、それは当事者が語っているのだろうが、規制の対象がはっきりしない以上、美術や写真、小説などに多方面に広がる可能性がある。
そのあたりもふまえてか、本日の記事(3/17)で、都議会第1党である民主党が審議継続に傾きつつあるという報道では、児童ポルノという単語は用いなくなった。

YOMIURI ONLINEの記事(3/17)は出版トピックの欄に掲載され、発端と経緯が簡潔にまとめられている。

これら新聞記事から、3/19の委員会で 3/18の委員会および3/19の会議で審議継続となり、いきなり採決されてしまう公算は弱まっている、ただし3/30の本会議で最終決定、ということもわかってきている。

[3/18午後追記]上記の日程に関して、訂正しました。また、3/18の委員会を傍聴している方々のTwitter情報によれば、審議継続ではなく、3/19採決の方向で話が進んでいる、との追加情報もあります。今後の流れに注目。

***

以上が追いかけやすい情報源。
(この項目、(2)に続く

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投稿: Studio KenKen | 2010.03.18 16:45

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