縦書きとレイアウトと電子書籍
順当にいけば、次は「ちぃこの庭」の電子書籍化にかかるべき。
実際、在庫僅少なので電子化で再販することは大事なのだが。
パブーで扱っているePubはまだ縦書きを正式な仕様としていない。それに「ちぃこの庭」は挿絵もある。縦書きテキストと挿絵のバランスも含めて、レイアウトを挿絵担当に依頼したので、電子書籍でもある程度は制御したい。だが、現状のePubではそれも難しい。
PDFでレイアウトをかっちり決めて出す手もあるが、おおよそ三つの画面サイズを想定して作成しなければならないので、一つの版として出せないのが難点。
T-Timeという老舗ソフトもあり、こちらは縦書きが美しくレイアウトされる。ただし、現在の私の契約だと、携帯端末版を簡単に出せない。また、すぐに出せるPC版だと、ページの大きさを随意に変更出来るので、挿絵を含めたレイアウトの面でやはり問題がある。
そもそものePubは、かつてのHTML初版のように、非常に緩い仕様で、読み手のマシンやソフトウェアによって画面表示が異なるので、レイアウトを考慮したものは出しにくい。いっそマンガや写真集のようにして出せばいいのだろうが、テキストの検索が不可能になる。
まぁ他にも細々とした問題があり、一番電子書籍化したい「ちぃこの庭」が、一番難しい状況である。最初からわかっていたことであり、次のePubで少しはよくなるだろうと予測してはいるが、仕様確定がおそらくこの5月、実用化はその先だろうから、すぐには出来ない。
というわけで、「ちぃこの庭」の電子書籍化はもうしばらく調査して状況を見極めることになる。残念ながら。うまい方法があれば、すぐに取りかかりたい。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント