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2011.10.26

ジョン・マッカーシーの訃報

ジョン・マッカーシー、逝去。享年84歳。
記事は、たとえばTech Crunchのこちら(10/25)。

と言われても、よほどコンピューターについて知っている人でなければ「誰、それ?」と問い返されるであろう。
人工知能、プログラミング言語のLisp、タイム・シェアリング・システムによるコンピュータ・ユーティリティという概念など、コンピューター科学の発展期に多大な貢献をされた方である。
Lispは関数型言語として長く生き残っている現役のプログラミング言語。関数型言語はここ数年、注目されている。

1980年代に起こり、1990年代から2000年代前半に普及した概念や技術に、オブジェクト指向言語/オブジェクト指向設計、Javaなどがある。これらは構造化プログラミングの欠点を克服し、開発プロセス全般から底上げしてく面が強い。
Javaが広がり切った後で注目されているのは関数型言語であるが、Lispは最初期の関数型言語だ。単に論理数学的であるだけでなく、プログラムそのものもデータとして扱うノイマン型アーキテクチャの特徴を、もっとも端的に表している言語のが最大の特徴だろう。
逆にいえば、ノイマン型アーキテクチャのコンピューターが大量に溢れ出して、それらを極限まで使い切ろうという発想が行き渡り始めた今、関数型言語やユーティリティ・コンピューターといった発想に、時代が追いついてきたとも言える。

今のコンピューターに関する様々な概念や手法は、1950〜1970年代にほぼ出揃った。
デニス・リッチー、ジョン・マッカーシーは、こうした時代にアカデミックな世界と産業界の両面において、多大な影響を与えた人物だ。
改めて御冥福を祈るものである。

こうして、21世紀になっていくのだな、とも思う。

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