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2011.12.08

実はGTDアプリを乗り換えていた…

GTD (Getting Things Done) のMac & iPhoneアプリ、長らくCultureCode社のThingsを使い続けてきたが。
Omni社のOmniFocusへ乗り換えていた。数ヶ月前に。

ここで触れて来なかったのは、やはり数ヶ月程度は運用してみないと、わからない点もあるだろうから。
結論を言えば、このままOmniFocusをメインに据える、Thingsは今年まで保存してきたデータを検索する際に活用する、というもの。

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この結論に一番びっくりしたのは、実は自分だった。
というのは、OmniFocusとThingsの二つは、購入を決定する際に、無料の試用版に2週間ほど触れていたから。

簡潔で美しいUI、簡素なデータ入力と運用性、その日にやることを一目で見渡せる「Today View」がとても便利だった。そのため、OmniFocusではなく、Thingsの購入に踏み切ったのだった。
当時はどちらもMac版が中心で、しかもβ版から正式版に移行したばかりだった。その時のOmniFocusは、とても硬い使用感でとっつきが悪く、自分で細々と調教しないと使いづらそう、ととらえていた。
Thingsはとにかく、即戦力投入が非常にラクだった。

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それから数年。
Thingsはログが増えるほどに、MacとiPhoneの同期が重くなる。不具合で、一度iPhone側のアプリを消去から再インストールして、Macからデータを流し込む時など、数十分待たされた。
過去のTo Doやプロジェクトについて、同期するログと、しないログに切り分けてくれれば、これほど時間をとられなくて済むのだが、Thingsの開発者達にそのような考えはなかったようだ。

さらに、仕事から日常まで活用していくと、記録漏れがなくなっていく。Today ViewとNext View(Todayを終えたらやること)に上がってくる項目がかなり多くなり、「外出して××に来ている今、ここでやれることは何か」といったことを、一瞬で判断するのが難しくなってきた。目下やることすべてをざっと見渡せる代わりに、表示順の制御が簡素すぎて、一瞬で絞ることが難しくなってきた、ということ。
運用で工夫は出来ないこともないが(タグで表示を切り替えたり、キーワードで検索したりする)、一瞬で判断できないのは、ちとストレスになる。それが一日に何度も重なるから、意外に負担になる。

また、Thingsはこの1年ほど、大きなバージョンアップをしていない。ユーザからの要望は数多く上がっているのに、実現に1年以上かかるケースも増えてきている。それも小さな不満。

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それで思い出したのは、OmniFocusは表示を絞り込むことが得意なこと。また、同期についても、一定期間を過ぎた過去ログはアーカイブに移して、同期対象から外すことが出来る。さらに、Mac OS XやiOSの新機能にも積極的に対応している。

再び試用を開始した。さすがに数年生き残り、GTDの提唱者デビッド・アレン氏にスーパーバイザーを依頼しているだけあって、かなり使用感がこなれてきている。

また、以前はなかった期限ビューというのが最初から組み込まれており、ThingsのToday/Next Viewをあわせたような機能を持っている。(もし最初からあったのなら、見落としていたことになるが…。)
さらに、iPad版とiPhone版ではこれが「予測ビュー」として独立した機能になっており、一週間分先まで日ごとに見通せる。iCalに入力したイベントも同時に表示できる。これをみれば、近いうちにやるべきことを難なく見渡せる。

プロジェクトやコンテクストごとの切り替えはもとより得意。
しかも、プロジェクトやTo Do項目を数段階に階層化できる。今すぐやらなくていいものを気楽に記録し、詳細項目は折り畳んで見えないようにしておくことも非常にラク。
こうした機能のおかげで、一つのビューから簡単な操作で、特定のプロジェクトのみ、また特定のコンテクストのみに、簡単に絞り込んでいける。俯瞰と実践の繰り返しがラクで、ストレスが減る。

何より、入力したTo Do項目やプロジェクトなどの表示を簡単に絞り込めることで、「今出かけているが、買うものはあるか、図書館にも寄らないといけないか、本屋がいいか」「30分ほどあいたが、カフェか公園でちょっとやることは何が一番か」「ここ数日で一番重要なことは何か」といったことに、集中できる。

断っておくが、Thingsでも同じことは出来る。だから、数年運用してきた。
ただ、OmniFocusならとても楽に、同じ目的を達成できる。バージョンを重ねて、ものすごく実用的になっていた。

ざざーっと大量の「ここ数日中にどこかでやること」が並ぶと、場合によってはノイズになって、心理的な負担が増す。
OmniFocusの場合、絞り込みが非常にラクで、階層化による折りたたみもある。表示にノイズがなくなり、気持ちがフラットになってくる。

つまり、GTDの提唱者が述べているような、全体を見渡した上で、いまやるべきことにフォーカスして、集中力を高める、がスムーズになる。
すると、精神的な静けさを取り戻しやすくなる。
意外な効用であったが、GTDの趣旨に則ったものであり、とても納得している。

***

最初からOmniFocusにすればよかったじゃないか、と後からは思うが、当時はThingsを導入して、一刻も早くTo Do項目を整理したほうがいい状態だった。だから、あの時としてはいい選択をしたのだと思っている。
そういう経験を経た上で、より気持ちを解放して楽に物事に取り組むために、OmniFocusを選択できたのだと思う。

ちなみに、同期はWi-Fi経由でMacとiPhoneを直接同期している。この機能が追加されたのも、今回乗り換えた理由の一つ(最初はMobileMeのみの同期だった)。私は、クラウドによる同期はいまのところ利用していない。
同期速度の不満はないが、これは1年以上運用して件数を積み上げた上で判断する方がいいだろう。ただ、アーカイブに移して同期件数を制約することで、そう大きな不満が出ることは当分ないと予想している。(アーカイブのデータは、Macで検索する。)

しばらくはOmniFocusを使っていく。

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