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2012.03.06

有村行人「小さな肩を震わせて」公開

絶対移動中 vol.10「妄想×少女」は、ご好評につき、完売となっております。
増刷の予定はないそうです。
そのため、そこに掲載された私の作品、有村行人「小さな肩を震わせて」は現在、紙媒体ではすぐに読めない状態になっております。

このたび、電子化して公開する運びになりました。後への布石なのですが、その詳細はまた別途お知らせいたします。
まずは、PDFとして、絶対移動中 vol.10の版面のままで、公開致します。

こちらからダウンロードできます

お持ちのPDFビューアでご覧下さい。MacならWebブラウザのSafariでそのまま読めます。またPCでも、PDFを読むためのプラグインが、Adobe Readerなどからインストールされていれば、そのまま読めるはずです。
(絶対移動中 vol.10全体ではなく、有村行人の作品のみです。ページ数は、絶対移動中収録時のままになっているため、1ページ開始ではありません。ただ、元の冊子を持つ方とお話を合わせるにはむしろ便利だと思います。)

ちなみに、iPhone/Androidなどのスマートフォンが採用する、4インチ以下の小さな液晶画面では、読みにくいと思います。
(もちろん、スマートフォン向けのPDFビューアで読むことは出来ますが。)
このため、現在パブーを通じてePub形式で無料配布すべく、準備中です。電子書籍の標準フォーマットであるePubならば、小さな画面の端末でも読みやすくなります。
こちらは、今しばらくお待ちください。

お楽しみいただけましたらうれしいです。

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2月の笙の演奏会

2月下旬、笙を携えて、サロンコンサートに出演してきた。
田島先生によるJohn Cageのソロ曲 "One9" がメイン。John Cage生誕100年、没後20年のメモリアルイヤーであり、Winds Cafeは1年その企画で走っている、その一つ。
私は助演として、その前後に古典雅楽曲から調子を吹く際に、合奏した。

現代の美術、音楽、演劇映画などに造詣の深いお客様が多い。緊張しても仕方ないので、いつものように淡々と吹き、ソロの間は静かに控えながら、間近で聴いていた。
John Cageの "One9" は、全部で2時間半ほどになる大作であり、そこから抜粋して50分弱ほど演奏されたのだが、なんといっても大きな特徴は、厳密な時間構成と、消え入るようなピアニッシモ。
笙に限らず、雅楽では大きな音量変化を要求されない。儀式音楽でもあり、人間的な感情表現を重視するタイプの様式ではないゆえ、だろう。楽器も、メゾピアノからメゾフォルテくらいで、あまり楽器にストレスをかけず演奏することが極めて多い。
そのため、消え入るような音を耳にすること自体、とても珍しい。現代の曲では、ないわけではないが、ここまで笙によるピアニッシモを追求した響きは稀だ。

それが、小さな会場で、それほど多くはない(しかし熱心な)聴衆の集中力により、音なき共鳴とでも言う空気を共有する。

自分が助演するのも忘れて、聴き入っていた。
1月下旬に捻挫して以来、足をサポーターで縛って練習し、本番に臨んだため、必ずしも本調子とは言い兼ねる状態だったが、近年助演などした中で、一番印象に残った演奏会となった。

ケージの年として、おそらく今年は様々な曲が奏でられるだろうが、その最初としても、深く印象に残った。

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