昨年の偶然
昨年の春は、文学フリマ in 大阪の第1回が行われた年だった(第2回は今年の9月の予定)。
関西のサークルのほかに、東京からの参加者も多く、絶対移動中や交流のあるサークルも出店した。
(こちら、およびこちらの記事がその記録。)
私個人としては、仕事でもプライベートでも、大阪はキタしか訪れていなかったため、初めてミナミや、その南方の郊外(会場の中百舌鳥は、ミナミの中心地より離れていた)を訪れる機会になった。
1年経ってしまってから書くのもなんだが、楽しいひとときだった。
まず、大阪駅がひどくきれいになり、地下街も豪華になっていて、驚いた。
心斎橋から法善寺、難波のあたりを初めて歩いた。よく訪れる京都はブロックごとに特徴があり、また繁華街がずっと続いたりはしない。こちらは繁華街が長く続いて、なかなか途切れない。夜も賑やかだ。
法善寺の夫婦善哉、織田作之助を気取って食べるか迷ったのだが、「マンデリン、または孤独のカフェ」大阪版として喫茶店を回ることにしたので、やめた。
ただ、せっかくなので、難波の自由軒に赴き、例のカレーライスをかき混ぜて食した。うまかった。
そうしてしばらくしたら、NHK大阪制作の「夫婦善哉」全4回のドラマが放映された。(近年発見された、続・夫婦善哉も含めた映像化。)
お金をかけた映像で、法善寺のあたりも夫婦善哉も、自由軒ももちろん出てきた。
あぁ、善哉も食べておけばよかったな、などと思ったが、記憶の新しいうちに放映された偶然で、見入ってしまった。
東京ともまた違う、ざっくばらんでごった煮な空気感がよかったし、今度は善哉も食ってみたい、と思っている。
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