猫時間

2013.01.08

今年もよろしくお願いいたします

2012年12月の冬至も通り過ぎて、新年である。
昨年は1月下旬に強かに捻挫したり、足を引き摺りながら笙を吹きに出たり、夏過ぎまで捻挫の影響を引きずったりで、なかなか大変だった。クリスマス前の連休に、久々に寝込む大風邪をくらったし。
今年は充実した年にする所存。

元日は例によって、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。2回目の登壇となるウェザー=メストの指揮。地味だけど、清潔なフレージングでじっくり聞かせる音楽。この会で、ワーグナーやヴェルディが鳴り響くことにも、ちょっと驚く。
ウェザー=メストの指揮は、古い録音で耳にしたヨーゼフ・クリップスの演奏を連想した。直接似ているわけではないが、ウィーンフィルの響きを活かして、丁寧にじっくり聴かせる印象がちょっと共通している。
これがオーストリア気質、ウィーン気質なのかしらね。
ならば、いっそのこと、コンマスの弾き振りも復活していいかもしれない。1970年代まではそうしていたんだし。
そんな変化が起きても不思議に思わないような時代になりつつあるが。
伸びやかさとともにありたいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.18

夏らしくなった関東とともに

連休の関東の夏らしさとともに、ものすごい肩こりで頭痛になり、気持ち悪くもなって、数日食事をろくにとれなかった。
(九州は大変な豪雨で、心より御見舞申し上げます。)
動けるようになったところで、指圧で整えてもらったのだが、そこで話していて、思ったこと。

実は、1月下旬にひどい捻挫をやってからしばらく、湿布とサポーターの生活をしていた。
本当に湿布から離れたのは6月末。
(笙の演奏会も、文学フリマも、この最中に乗り切っている。2月の笙の演奏会の頃は、本当に片足を引きずるように、ゆっくりゆっくり歩いていた。)
この間、鎮痛効果を持つ物質が、経皮吸収されている。
もしかすると。
このために、普段なら肩こりを感じておかしくないような状況でも、あまり凝りを感じずに済んできた。
鎮痛剤が完全に切れてくる頃に暑くなり、またいつもなら解放しているはずのストレスを蓄積してきたため、よりひどい凝りになったのではないか、ということ。
(もちろん、左右アンバランスな生活が続いたこともある。)

まぁなんというか。
いろんなことがあるものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.03

G.W.らしくない大雨

この時期に大雨が降ることは珍しいように記憶している。
関東では昨日からずっと雨で、今夜に入りやっと少し、落ち着いてきたようだ。
風情のある雨、とは言いかねるような、盛大な雨音がずっと続き、気温も低めだと、3月末か4月あたりの春の嵐のようだが、実際4月に春の嵐も来ていた。
すっと晴れてほしいな、後半くらいは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.13

文学フリマ、来場御礼

6/12(日)の文学フリマにご来場の皆様、サークル参加の皆様、運営の皆様、ありがとうございました。
また絶対移動中ブースにお越しの皆様、重ねて御礼申し上げます。

実は、当日の準備でバタバタして、会場と同時に販売出来るか危ぶまれる状況だったのですが、ギリギリで開場一番のお客様に間に合わせることが出来、ほっとしました。
密林社さんとの合同でちょっと狭めでしたが、新刊も既刊もなかなか手に取っていただけて、よかった。

一方で睡眠不足と午前の疲れのため、あまり多くのブースを廻らずに済ませてしまったのは、ちょっと残念だったか。

ちなみに、次回は11/3。文化の日。10周年として、第1回と同じ日を選んだそうです。
また、蒲田のPiOから、東京流通センターに場所を移すそうです。かなり広くなるはずなので、以前より余裕のあるブースになるといいな。
いまから11月の準備はちと忙しいですが、今回廻れなかった or お会い出来なかった方々には、また次回に。

ありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.09

6/12 文学フリマで配布予定のフリーペーパー

6/12の文学フリマ、私はサークル絶対移動中(ブース C-10)に参加することは既に触れましたが、当日にブースでフリーペーパーを配布します。

高橋百三さん、蜜蜂いづるさん、そして有村行人(私)の掌編小説(500文字小説)を載せたフリーペーパーです。
これは新刊「絶対移動中 vol.9 オタクライフ」や既刊からの抜粋ではありません。主宰の伊藤鳥子さんの発案で、このために書き下ろした作品です。

お試しでお読みになりたい方のために配布するものですし、無料ですので、ぜひ読んでみてください。
毎回、お買い上げの方には差し上げているのですが、枚数には限りがあります。お早めにどうぞ。
お読みになり、おもしろそうだと思ったら!もちろん新刊や既刊をお好きなだけ!

いよいよ次の日曜です。
ふらりと蒲田に遊びにいらしてください、そして、C-10 絶対移動中にもお立ち寄りください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.08

絶対移動中9で参加します

先日告知しましたが、6/12(日)に開催される文学フリマで、例によって絶対移動中に参加します(主宰の伊藤鳥子さんのブログ)。

今回の新刊は「絶対移動中 vol.9 オタクライフ」。
ブースはC-10。

新刊の内容については、伊藤鳥子さんのブログで、記事1・目次篇記事2・新機軸篇記事3・いつもの創作篇に掲載されています。
上記だと私は、有村行人「二等は告白を促す」として、記事3に紹介されています。
私なりの紹介もしましょう。

クラシック音楽が好きで、自らも奏でる倉科。恋人がいて、合奏仲間もいる穏やかな日々を過ごしている。たまたま買った宝くじを、恋人と一緒に当選確認をしたら、1億円が当たってしまう。恋人の態度が変わっていくようで…

クラオタ(クラシックオタク)を題材にしていますが、やたらと音楽ネタを突き詰めるというより、そんな男に訪れた微妙な(でも根底では大きな)変化を前にして、彼はどうするかというところに比重を置いています。
つまり、格別な知識がなくても、よみものとしてお楽しみいただけると思います(散りばめた音楽ネタがわかれば、彼の人となりがよりリアルになるでしょうけれど)。

他の作品もたのしいものばかりだと思います。ぜひブースにお立ち寄りくださいませ。
(今回は密林社さんと同じブースを分かち合うので、いつもより高密度と思いますが、お気軽に。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.02

6/12 第12回文学フリマ

6月12日(日)、第12回文学フリマが開かれます。
11時〜17時、大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール。

サークル 絶対移動中(C-10)の新刊に寄稿しています。
今回のお題は「オタクライフ」。
(主宰の伊藤とりこさんのブログエントリーをご参照ください。)
どんな作品が集まっていることやら、私自身も楽しみ。

ぜひお立ち寄りくださいませ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.05.31

最近の東京

震災後、計画停電による強制的な節電地域が出たり、それが終わってからも積極的節電状態にあって、東京は全体的に暗い。
それでもゴールデンウィークに入ってからは、人出が戻りつつあるようだ。閑散としていると言われた浅草も、5月初旬はかなり賑わったと聞いた。
とはいえ、これまでネオンや灯りに強く照らされてきた渋谷、新宿、池袋などは、薄暗い中に人がたくさん出ていたためか、非日常感が強かった、というより今も少し引きずっている。そうして、妙にテンションが高い人々も多いように感じる。
(ちなみに、G.W.に京都に行ってきた方々によれば、ネオンなどを控えめにしている京都より、戻ってからの東京の方がずっと暗かったとか。)

そういえば、今年は規模を縮小という三社祭の直前(5月下旬)、浅草に少し足を伸ばしてみた。
所用のついでだったので、夜の8時前くらいに着いたから、土産物などの店はどんどん閉まっていく最中。この時期の浅草としては、人が少なかったと思う。
とはいえ、居酒屋などから漂う気配はいつもの落ち着いたもの。もともとネオンでピカピカの街ではないし、落ち着いた方が客層なのだろう、穏やかな笑い声があちこちから漏れていた。

散歩から山の手側に戻ってくると、4月よりは明るくなった(それでも以前よりは暗い)街で、歩く人々のテンションは以前より高いように感じる。
というより、この2ヶ月間の異常さはもういいでしょう、とでもいうような、妙なテンションの高さというほうがしっくりくる。
浅草の、あの穏やかな笑い声とは違う、ちょっとけたたましいような笑い。
そろそろ肩の力を抜いていくほうがいいのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.04.18

朗読会、遅ればせながら御礼

3月の記事で告知していた、4月10日の朗読会、無事に終了しました。
大々的な告知はしていなかったのですが、会場(駒込 la-gortte)はちょうどいい塩梅に納まり、楽しいイベントになりました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。某かの楽しみを感じていただけたのなら、初回としては成功と思っております。

御礼が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。
実は私、4月6日(水)に腹部違和感からまったく食べられなくなり、病院に行く以外は寝たきりでした。(医者の見立てでは、4月にしては寒いため、身体が温まりにくくなっていたのだろう、とのこと。)
幸い処方が適切で、9日には起き上がれるようになり、10日の朗読会はなんとか懇親会の最後まで参加出来ました。ただ、打ち上げには参加せず帰宅しました。やはりかなり疲れました。
その後、ゆっくり回復していったため、今頃御礼申し上げています。失礼致しました。

また、当日の様子はUstreamでインターネット中継しました。
初回であり、機材の相性やソフトウェア設定の問題から、音声にエコーがかかって聞き取りにくくなりましたが、こちらのページに過去のライブとして録画も残してありますので、ご興味のある方はどうぞ。

***

私は数年前、絶対移動中vol.6「みどりの…」に発表した小説「緑の黒髪」を朗読しました。
最初の朗読者となったため、オーソドックスな一人朗読としました。
他の朗読者には、詩歌と小説の合間のような作品、ラジオドラマのように進む朗読もあり、なかなかバラエティに富んでいたと思います。このあたりは主催の絶対移動中の人選もよかったのでしょう。

自分の声で場を満たすのは、講義や講演でいくらか経験してきましたが、論文や解説と違い、作品の朗読は初めてです。
意味というより、響きで情緒も含めた振動を作り出していくのは、独特の経験でした。
楽しいというより、声によって何かその場で新しいものが生まれていくような、それを大事に汲み取るような経験。
やはり言語は音でもあるのだと再確認できました。

割り当てられた15〜20分で読むには長く、抜粋することは決まっていました。
ただ、味わっていただこうとすると、読むべき箇所はそこそこ多い。しかし、ほかにテーマ<秘密>に適切な創作物もなく、ストーリーを紹介しつつ、朗読しました。
時間がギリギリだったため、早口になったこと、間をあまりとれなかったことは、反省点です。(体調が万全でなく、声にいまひとつ力がなかったことも反省点ですが。)

懇親会で、またやりましょうという声もあったので、次の企画も立つことと思います。
今回いらっしゃれなかった皆様も、次の機会をお楽しみに。
改めまして、ありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.03.17

縦書きとレイアウトと電子書籍

順当にいけば、次は「ちぃこの庭」の電子書籍化にかかるべき。
実際、在庫僅少なので電子化で再販することは大事なのだが。

パブーで扱っているePubはまだ縦書きを正式な仕様としていない。それに「ちぃこの庭」は挿絵もある。縦書きテキストと挿絵のバランスも含めて、レイアウトを挿絵担当に依頼したので、電子書籍でもある程度は制御したい。だが、現状のePubではそれも難しい。
PDFでレイアウトをかっちり決めて出す手もあるが、おおよそ三つの画面サイズを想定して作成しなければならないので、一つの版として出せないのが難点。
T-Timeという老舗ソフトもあり、こちらは縦書きが美しくレイアウトされる。ただし、現在の私の契約だと、携帯端末版を簡単に出せない。また、すぐに出せるPC版だと、ページの大きさを随意に変更出来るので、挿絵を含めたレイアウトの面でやはり問題がある。

そもそものePubは、かつてのHTML初版のように、非常に緩い仕様で、読み手のマシンやソフトウェアによって画面表示が異なるので、レイアウトを考慮したものは出しにくい。いっそマンガや写真集のようにして出せばいいのだろうが、テキストの検索が不可能になる。
まぁ他にも細々とした問題があり、一番電子書籍化したい「ちぃこの庭」が、一番難しい状況である。最初からわかっていたことであり、次のePubで少しはよくなるだろうと予測してはいるが、仕様確定がおそらくこの5月、実用化はその先だろうから、すぐには出来ない。

というわけで、「ちぃこの庭」の電子書籍化はもうしばらく調査して状況を見極めることになる。残念ながら。うまい方法があれば、すぐに取りかかりたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧